コロナウイルスが蔓延したことにより、日本では首都圏を中心に緊急事態宣言が出されました。これにより、自粛の動きがますます強まり、将来的に経済が停滞していくことが予想されます。仮に、コロナウイルスをある程度抑えることができて緊急事態宣言が解除されたとしても、今まで通りに経済が回る可能性は低いと言えるでしょう。
このような場合には、少なくとも働き方そのものが変わっていく可能性があります。現在の仕事が楽しくないと考えている人は、ある意味これからがチャンスかもしれません。何故かと言えば、世の中の価値観や経済なども大きく変わり、働き方に対する考え方そのものが大きく変わる可能性があるからです。結果的に、今まで通りの働き方ができなくなることが予想されます。
そうだとすれば、これからの世の中に合わせた新しい働き方や考え方を知ることが重要で、仕事が楽しくない人必見!と言えるかもしれません。今まで居酒屋に行けば仕事の愚痴ばかりを言っていた人も、楽しく仕事が出来るかもしれません。
ではこのような世の中の変化に対して、新しい時代の仕事を明確に説明している人はどの程度いるでしょうか。実は、多くの人がまだ将来のことがわからず明確な方向性を示していません。そんな中、何人かの作家たちは新しい時代の働き方を本で紹介しています。それぞれの著者としても、この本を読んで未来の働き方を考えようと言うわけです。そこで、「働き方」についての本を紹介します。
一冊目は、ティモシー・フェリスが書いた『「週4時間」だけ働く』と言う本になります。この本の内容は、通常は将来が予測できないのだから、将来のためだけに長時間働くのはやめて働く時間を短くし今を楽しもうとする考え方です。コロナウイルスが蔓延する前から、既に出版されていた本です。確かに半年先を予想することができない現代においては、極めて信憑性の高い本といえます。ただ、現在会社員の人がこのやり方をすぐに実践できるかといえば難しい部分もあり、少しずつ新しい働き方にシフトしていく必要があるでしょう。
二冊目は、伊藤洋志が書いた「ナリワイをつくる」になります。この本の特徴は、これからの働き方の指針として趣味でもなくビジネスでもない新しい働き方を提案しています。例えば近所付き合いをより濃厚なものにして、いざと言う時に助けてもらうのも1つの働き方と考えています。このように考えることで、必ずしも会社員として働かなくても良いことを提案しているわけです。企業の将来性もわからない現代においては、このように企業に依存しない働き方も充分視野に入れておいた方が良いとも言えます。
三冊目は、鷲田小彌太の「やりたいことがわからない人たち」です。この本は、まさしくいやいや仕事をしている人のための本ともいえます。周りが就職活動をするので、自分もなんとなく就職をした人も多いはずです。ですが、その仕事は本当にやりたい仕事ではなく毎日何のために働いているのかわからないと感じている人もたくさんいるでしょう。そのように感じているならば、ぜひ手に取っておきたい本の1つです。事務的に仕事をするのではなく、生き生きと生きるためにどのように仕事を選んだらよいのかのヒントが書かれているのが特徴です。コロナウイルスが収束した後に世の中が大きく変わり、新しい社会が出来上がった時、時代の流れに置いてかれないようにするために読んでおきたい一冊になります。
四冊目は、戸田智弘が書いた「名言に学ぶシゴト論」です。この本は、一体何のために働いているのかわからず、会社に行きたくないと考えている人が読むことで価値観が変わる可能があります。この本の中で述べられているのは、歴史的に有名な結果を残した著名人たちが、一体どのような働き方をしたら有名になることができたかを有名人の名言から説明しています。結論から言えば、その道の第一人者になった人のほとんどは、いやいや仕事をやってなったわけではないと言うことです。むしろ、自分が十分に情熱を注ぐことができるワークやワクワクしながら楽しんでワークを夢中になってした人がその道の第一人者になっていると言うわけです。
五冊目に紹介する「働く理由」も戸田智弘が書いた本で、第一人者の名言をもとに働き方を紹介しています。この本の中でケインズの名言を取り上げており、その内容は生きるために人が労働する必要がなくなった場合に初めて、人間は生きる意味を真剣に考えると言うものがあります。
六冊目は、西きょうじの「仕事のエッセンス」になります。この本には、今までの働き方ではなく働くこと自体が一体誰の役に立っているかまで考えるべきと説いています。これを読むことにより、なんとなく義務として仕事をするのではなく、自分の仕事がどのように世の中に役に立っているのかを真剣に考えるよい機会になるでしょう。そして人間関係を築く時も仕事の関係者だけでなく、今の仕事の関係者をさらに超えたその外側にも人間関係を築いた方が良いと提案しています。