市川斉の働き方を考える

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RPAって何?

2023-05-17 07:23:32 | ビジネス
RPAとは、Robotic Process Automationの略称であり、PCなどのコンピューター上で行われる作業を人の代わりに自動で実施してくれるソフトウェアのことです。RPAはまるで人間のように仕事を行ってくれることから、「デジタルレイバー」と呼ばれることもあります。
RPAのメリットは、以下のようなものがあります。
  • ヒューマンエラーの削減による作業品質の向上:人間が作業を行っている限りミスはつきものですが、ロボットが作業することで入力漏れや記載ミスなどのヒューマンエラーを減らせます。
  • スピーディに業務を処理できる:ロボットは24時間365日稼働することができ、人間よりも高速に作業をこなすことができます。また、複数のシステムやアプリケーションを横断して作業を自動化することができます。
  • コア業務にリソースを注力できる:定型的なルーティンワークや繰り返し作業をロボットに任せることで、人間はより創造的で価値の高いコア業務に集中することができます。これにより、社員のモチベーションや満足度も向上します。
  • 人件費などのコストを大幅削減できる:ロボットは人間に比べて低コストで運用することができます。また、システム開発や大規模な設備投資などを必要とせず、簡単に導入することができます。これにより、人件費や開発費などのコストを大幅に削減することができます。
  • 働き方改革を推進する:RPAは労働生産性を向上させるだけでなく、働き方改革の推進にも貢献します。例えば、テレワークやフレックスタイム制などの柔軟な働き方を実現したり、残業時間や休日出勤を減らしたりすることができます。

RPAを選ぶ際には、自社の解決したい課題や導入目的にあったものを選定する必要があります。 ここでは、RPAの選び方について3つの観点から解説します。
  1. 導入目的と必要な機能を洗い出す:RPAでどのような業務を自動化したいのかをあらかじめ明確にし、必要な機能を明確にしましょう。 例えば、単純な転記作業だけを自動化したいのであれば、シンプルで使いやすく、導入コストを抑えられる製品が適しています。 しかし、複数のシステムにまたがって作業を自動化したい場合は、多くのツールに連携可能な製品がよいでしょう。 また、なかには特定の業務に特化した製品もあります。
  2. 利用シーンにあわせた動作形態のRPAを選ぶ:RPAツールは、デスクトップ型・サーバ型・クラウド型の3つのタイプに分けられます。 違いは次のとおりです。
    • デスクトップ型:PC1台に対して、デジタルレイバー1台が導入される。 一つひとつのPC内で働き、それぞれの作業を自動化する。 小規模で導入したい場合におすすめ。
    • サーバ型:デジタルレイバーがサーバ内で働き、業務を横断した一括管理が可能。 サーバ内で働くため、大量のデータ管理ができる。 今後、大規模展開したい場合におすすめ。
    • クラウド型:デジタルレイバーが、Webブラウザなどのクラウドサーバで働く。 クラウド上で利用しない社内システムやアプリケーション、ファイル操作などでは利用できない。
  3. 扱いやすさやサポート体制をチェックする:RPAツールにはプログラミングの設定が必要なものもあれば、直感的なUIで知識がなくても操作できるよう作られた製品もあります。 RPAツールを導入するときは、構築やメンテナンスなど、運用のしやすさも考慮すべきポイントです。 できるだけ無料トライアルや体験デモを通じて、操作性を確認しておきましょう。 また、はじめてRPAツールを導入する場合や、複数ロボットを稼働させたい場合には、導入支援や代行サービスのあるものを選ぶと作業の手間が省けます。 利用方法が学べるセミナーやトレーニングなどを提供している会社もあるので、活用してみるとよいでしょう。