私は人工的な化学物質や電磁波の影響のない家づくりをしておりますが、そのような家づくりをする際に、とても大切な視点があります。それが【工務店さんの理解を得ること】なのです。
と申しますのも、工務店さんの中には「よかれと思って」、「お客様のことを想って」してしまうことが実は人工的な化学物質や電磁波的にはNGという行動があります。
例えば【音鳴り】の問題。
いまの家づくりでは床がきゅっきゅっと鳴ることは音鳴りの問題としてクレームの対象となります。
そのため、鋼製束を接着剤で固定したり、根太ボンドで根太とフローリングを固定したりすることは当たり前にする作業です。
写真は根太ボンドを施工した一般的な施工。
それらは工務店さんからしましたらまさに「お客様のことを想って」音鳴りがしないように接着剤を使用しています。
ですので我々は人工的な化学物質を極力使わない家づくりに長けた工務店さんとお仕事をさせていただくことが多くなります。
しかし遠方であったり、はじめての工務店さんとお仕事をさせていただく場合は、まずは工務店さんと打ち合わせを重ね、工務店さんの社長さま、現場監督さん、職人さんの理解をいただくことがとても大切となります。
工務店さんからしますと当たり前の作業が、実は人工的な化学物質的にはNGの行動があることを、いままでの経験を踏まえてお話しさせていただきます。そして私も現場になるべく顔をだし、また現場監督さんからは逐次、使用材料についての質疑を受けながら進めさせていただくこととなります。その作業が実はとても大変な作業となります。
片や良かれと思ってする行動を人工的な化学物質という視点や電磁波という視点ではNG、ということをご理解いただくことは、職人さんたちの視点を変えていただく必要がありますことからとても難しいことでもあります。
しかし実際にできあがった空間の空気感を感じていただきますと、携わった現場監督さんや大工さん、左官屋さんも納得いただきます。
そのようにして少しずつでも人工的な化学物質や電磁波の影響のないお家が広がっていくことを心から願っております。
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所