印刷はそもそもCMYKのドット表現によって色を作り出します
それぞれの色を分解し、C、M、Y、Kというそれぞれの版に分けられたものを
重ねて印刷されていきます
その色も、絵画などでも使われるテクニックなどにもみられるように
点描画、点描法などと言われるテクニックなども参考になるかと思います
絵の具も混ぜれば色が濁るという点に問題意識を持ったモネなどの絵画は絵の具を混ぜずに原色を乗せていくように描いていく手法などにも
トライしています。筆色分割というそうです。
さらに、スーラなどはもっとそれを進化させて描いています。
スーラはその筆色分割を工夫してより明るく感じさせる工夫の中で、絵の具は混ぜると暗くなる。
光は混ぜると明るくなるということから、補色を隣同士にすることでRGBに似た間の黄色の色を感じさせるようにしているようです
印刷はCMYKのそれぞれの版をドット上に重ねていく事によって刷っていくので減色混合になります
物理的な版を使用していた世界はその製版の仕方などによって調整した時代があります。それでも再現率は65%以下と言われています
印刷は緑とオレンジが弱いと言われているので緑とオレンジの特色を追加して印刷されているところもあるようです
時代は進み版がデジタル化する事によって、データ上でRGBとCMYKとデータ上で変更する事が可能になっています
モニターは透過光なので基本RGBですが、反射光は基本的にはCMYKに近いのかもしれません。
しかし、この違いで色域領域も変わってきます。
色域領域というのはそのメディアが持つ色表現が可能なエリアを指します
これはモニター、紙、プリンター、などそれぞれに存在しています。
インクジジェットプリンターの色再現性はあくまでRGBで目指している
つまりモニターの色、透過色に近づけて鮮やかに見せる方向で開発が続けられています
今はあまりみなくなりましたが、シアン、マゼンタ、イエロー、黒、という4色を基本に
その再現性を赤と青をつかしたもの出るなどもありましたが、
結果的にはライトマゼンタ、ライトシアンとを追加した方が鮮やかな色表現が可能になることがわかってきています。
シアン、マゼンタ、イエロー、黒、ライトマゼンタ、ライトシアン、グレー、ライトグレーという8色が基本になっていくのではないかと
思います
つまり、インクジェットはRGB表現を中心に開発されているので基本はRGBセットでCMYKで濁らせたい場合に試すという考え方を
基本にしていく方がいいように思います。
このように印刷とインクジェットの違いは色彩という点からも大きく違うものであることが
わかっていただけたのではないかと思います。
それぞれの色域領域の合わさっているところの色表現が可能であるという事になっています
つまり、絵の具にしても、同じですが色表現の領域は実は一定ではないということを
理解しておく必要があります。
追記
インクジェット用紙にはカラープラファイルが用意されているものが多いですが
それは基準色に対してキャリブレーションをかけて調整したプロファイルで出力するように出されています
当社のフレスコシートのものも用意しようと幾度となく挑戦してみましたが
色計測の返りがイレギュラーするために色が無茶苦茶になるという結果で終わりました。
しかしながら、当社のフレスコシートは蛍光増白剤を一切使用していないことも要因として挙げられますが
意外なほどにメーカーのプロファイルで色はナチュラに発色してくれます