★いろは歌留多=五十音並べ~
あ
頭隠して尻隠さず 足元から鳥が立つ 阿呆につける薬はない
開いた口にぼた餅 悪事千里 商いは牛の涎(よだれ)
い
犬も歩けば棒に当たる 一寸先は闇 一を聞いて十を知る
う
嘘から出た実(まこと) 氏(うじ)より育ち 牛を馬にする
え
得手(えて)に帆を揚げ 縁と月日、 縁の下の力持ち 閻魔の色事
お
鬼に金棒 負うた子に教えられて浅瀬を渡る 陰陽師身の上知らず
か
かったいの瘡(かさ)うらみ 蛙の面に水 陰裏の豆もはじけ時
稼ぐに追いつく貧乏なし 勝って兜の緒を締めよ 壁に耳あり(障子に目あり)
可愛い子には旅をさせ 金槌の川流れ
き
聞いて極楽見て地獄 鬼神に横道なし、 義理と褌は欠かされぬ<かかねばならぬ>
聞くは一時の恥(聞かぬは一生の恥) 義理と褌(ふんどし)
く
臭いものに蓋をする 臭い物に蝿がたかる 果報(くゎはう)は寝て待て
口は禍(災=わざわい)の門(元) 苦しい時の神頼み 腐っても鯛
け
芸は身を助ける 下駄と焼き味噌 下戸の建てた蔵はない
喧嘩過ぎての棒 喧嘩両成敗
こ
子は三界の首っ枷 これに懲りよ道才坊(どうさいぼう) 志は松の葉
転ばぬ先の杖 子を持って知る親の恩 弘法も筆の誤り
さ
三遍回って煙草にしょ 竿の先に鈴 触らぬ神に祟りなし 猿も木から落ちる
し
知らぬが仏 しわん坊の柿の種 尻(しり)食らえ観音
す
粋(すい)は身を食う 雀百まで踊り忘れぬ 墨に染まれば黒くなる
空き腹にまず(不味)い物なし
せ
急いては事を仕損じる、 背に腹は代えられぬ せんちで饅頭、 梅壇(せんだん)は双葉より芳ばし
背戸(せと)の馬も相口(あいくち) 背に腹は代えられぬ
そ
総領(そうりょう)の甚六 袖すり合うも他生の縁 損して得とれ
た
旅は道連れ(世は情け) 立て板に水 大食(だいじき)上戸の餅食らい
玉も磨かねば光なし
ち
塵も積もれば(塵積って)山となる 地獄(ぢごく)の沙汰も金次第
提灯に釣り鐘
つ
月とすっぽん、 月夜に釜を抜かれる(抜く) 爪に火をともす
月に叢雲(むらくも)
て
亭主の好きな赤烏帽子(あかえぼうし) 寺から里
天道(てんどう)人を殺さず 天は自ら助くる物を助く
と
年寄りの冷や水 豆腐に鎹(かすがい) 遠くの一家(いっけ)より近くの隣
灯台もと暗し 時は金なり
な
泣き(っ)面に蜂 済(な)す時の閻魔顔 習わぬ経は読めぬ
生兵法は大怪我のもと
に
憎まれっ子世に憚(はばか)る 二階から目薬 憎まれっ子頭堅し~憎まれっ子神直し
ぬ
盗人(ぬすびと)の昼寝 糠(ぬか)に釘 濡れ手で粟
ね
念には念を入れ(よ) 猫に小判 寝耳に水
の
喉元過ぎれば熱さを忘れる 鑿(のみ)と言え(いわ)ば槌(つち) 野良の節句働き
は
花より団子 針の穴から天を覗く 花より団子 八十の手習い
ひ
貧乏暇なし 瓢箪(ひょうたん)から駒が出る 貧相の重ね食い
膝頭で江戸行き 膝とも談合 人の振り見て我が振り直せ 人は一代名は末代
ふ
文(ふみ)はやりたし書く手は持たぬ 武士は食わねど高楊枝
河豚(フグ)は食いたし命は惜しし 梟鳥(フクロウ)の宵だくみ
へ
屁(へ)をひって尻窄(しりすぼ)める 下手の長談義 下手の横好き
ほ
骨折り損のくたびれ儲け 仏の顔も三度 惚れたが因果
仏つくって魂入れず
ま
負けるが勝ち 蒔かぬ種は生えぬ 待てば甘露(かんろ)の日和あり
正宗で薪割り
み
身から出た錆 身は身で通る裸ん坊 蓑売りの古蓑、 身うちが古み
三つ子の魂百まで
む
無理が通れば道理(が)引っ込む 昔とった杵柄 馬(むま)の耳に風
め
目の上の瘤(こぶ) 盲(めくら)の垣覗き 名人は人を謗(そし)らず
も
門前の小僧習わぬ経を読む 餅は餅屋 桃栗三年柿八年 もったが病(やまい)
や
安物買いの銭失い 闇夜に鉄砲 柳の枝に雪折れなし
ゆ
油断大敵 幽霊の浜風 夢に牡丹餅 湯を沸かして水にする
よ
葦(よし)の髄(ずい)から天井覗く 夜目遠目(とめとおめ)笠のうち よこ槌で庭はく
ら
楽あれば苦あり 来年の事を言えば鬼が笑う 楽して楽知らず
り
律義者の子沢山 綸言(りんげん)汗のごとし
る
瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る 類をもって集まる 類は友を呼ぶ
れ
良薬(れうやく)は口に苦し 連木(れんぎ)で腹切る
ろ
論より証拠 論語読みの論語知らず 六十の三つ子
わ
破(わ)れ鍋に綴(と)じ蓋 笑う門に(は)福来る 若い時は二度ない
若い時の苦労(辛労=しんど)は買っても(うて)せよ
ゐ
芋の煮えたも御存知ない 鰯の頭も信心から 炒豆(いりまめ)に花が咲く
井の中の蛙大海を知らず
ゑ
縁は異なもの(味なもの) 縁の下の舞、 縁と月日 縁の下の力持ち
遠慮は無沙汰
を
老いては子に従え 鬼も十八 鬼の女房に鬼神
驕る平家は久しからず
京
京に田舎あり 京の夢大阪の夢