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孤独の中の平穏

最近、坂本龍一をYouTubeで流して聞いている。

その中のビデオで なんとなく気になって観入ってしまったものがある。



「トニー滝谷」(監督:市川準 ・ 音楽:坂本龍一)

村上春樹の短編「トニー滝谷」 を映画化したものだと知った。

そのYouTubeのビデオでは、イッセイ尾形演じる主人公の孤独な姿が淡々と流れる。

はじめて通して観た時、深々とした孤独感に 胸が痛くなるほどだった。

なぜこの人はここまで孤独で、それに耐えているのだろう? と思った。

理由は映画を調べる事でわかったのだけど、ビデオから感じるのは、本当に乾き切った孤独感。心が締め付けられる程に温度のない無彩な空間をイメージするのだが、なんとなく その孤独の中に平穏を感じてしまう。ぎりぎりの平穏。。

村上春樹の短編と知って、「あっ・・」と思った。

そうだ、これが村上春樹だ。

初期の 「風の歌を聴け」 「1973年のピンホール」 「羊をめぐる冒険」 あたりで強烈に感じた 乾燥した孤独感。

陽が当たっても温かくない。 風が吹いても寒くない。 ・・・そんな。。

なんとなく、そんな孤独感がわかる。

大学時代の仲間にも そうゆうヤツがいた。

今は共に家族がいて、「村上春樹の孤独」とは離れたが ・・・ ふと、、、そんな風を感じる時がある。

***

イッセイ尾形の演技はビデオで観るだけでも うまいな~ と感じる。そのうち映画を観てみたい。

「トニー滝谷」オフィシャルサイト http://www.tonytakitani.com/j/index.html
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