日本庭園と社寺建築

日本庭園の魅力と巧みの建築を紹介

龍源院

2011-09-13 | 龍源院
龍源院の名称は大徳寺の山号『龍宝山』の『龍』の字と、現在の臨済宗で唯一存続している松源一脈の『源』の両方の字をとっています。龍源院の庭園は、方丈を中心として南庭「一枝坦(いつしたん)」、北庭「龍吟庭(りょうぎんてい)」、東の壺石庭、開祖堂前庭、及び庫裏南側の庭園により構成された禅宗庭園です。


方丈前庭「一枝坦(いっしだん)」は、庭の中央右よりの石組が蓬莱山を現し、右隅の石組が鶴島、左の円い形の苔山が亀山。
白砂で敷き詰められた大海に、苔と石組みで造られた鶴島と亀島を配置した蓬莱式庭園です。蓬莱山とは、仙人の住む不老長寿の吉祥の島。

龍源院


室町時代特有の三尊石組から成る須弥山形式の枯山水庭園。

青々とした杉苔は洋々と果てしない大海原を現し、石組が陸地を現している。中央に高く突出する奇岩が須弥山で、ここは人間がたどり着くことができない真実の自分本来の姿、つまり悟りの境地を形容しています。



屋敷内にある我が国では最も小さい壺庭。日本一小さい枯山水である。