わがままじいさんの日記

日ごろの記録をなんでも書きます。

秋の小立野の朝

2010-06-08 | 
  秋の小立野の朝

 窓を開けるとひんやりとした風が身をちじこませる
 雲間より弱い朝日の光が窓を照っている
 カラカラと下駄の音
 豆腐屋のラッパの音(ね)
 オート三輪の音
 それが皆んなぼくの眠りをさます

 吐く息
 窓ガラスの白さ
 その中に寒さのみあった

 床の暖かさがおしい
 いつまでもいつまでも
 床を離れようとしない

 秋の朝のことだった

           1957,11,16 (19才)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿