一反百姓「じねん道」【百姓の100章】『農的ワークライフバランス』実践と研究日記@斎藤博嗣&裕子*4人家族(夫婦子供2)

2005年、東京から茨城の農村へ夫婦で移住し新規就農。
こども百姓「じねん童」2人と共に、家庭自給生活を自学自習中

「フィガロ舎」ライブラリー⑬『やまももの樹に抱かれて』and藤本敏夫2002年7月31日命日

2009年07月31日 | 風来書房「フィガロ舎」

藤本敏夫さんが亡くなられて7年。
久しぶりに鴨川自然王国へ行って来ました。
彩葉は初めて加藤登紀子さんに会って来ました。


□藤本 敏夫 (ふじもと としお)
1944年1月23日 - 2002年7月31日
学生運動指導者
大地を守る会初代会長
鴨川自然王国初代代表理事




『ぼくの自然王国』

「自然と人間をコミュニケートしてくれるもの」  
 農業は自然と人間の、ひいては宇宙と人間の
コミュニケーション・メディアなのです。
遠くに住んでいるという人や、
忙しくて鴨川に来ることのできない人でも、
家の裏庭に菜園を作ったりしてほしいのです。
農業を介して、自然と人間のコミュニケーションの
すばらしさが理解できたなら、
たったひとりでも自然王国ができるのです。


風来書房「フィガロ舎」ライブラリー⑬

 



やまももの樹に抱かれて
~母と子の自然王国


藤本敏夫(著者)
出版社:冬樹社
1988年3月18日

 

102~106ページより
「だから価値がある無農薬でつくること」
 
  
 僕たちが実践している無農薬・有機農業は、ともすれば、昔ながらの方法にもどるというように理解されてしまいます。
 おそらく読者のなかには、
「そんな方法で米や野菜が作れるのだろうか」
「何倍も手間がかかるのでは?」
「害虫の被害にあうのでは?」
 などといった疑問や不安を感じる人もいるでしょう。
 事実、自然流に作物を育てれば、それだけ自然との闘いが多くなります。
 昨年の夏にも、イモチ病が出て、田んぼが被害にあいました。イモチ病は天候が悪く、低温のときに出やすくなります。
 ですから水の沸いている温度が低い田んぼが、集中的に被害にあってしまいました。
 農薬を使えばおさまるのですが、どうしても使えないという苦しさがあり、泣き泣き見ているしかありませんでした。
 僕たちにできることは、稲が自分の力でもちなおしてくれることを祈るしかないのです。
 しかし、一緒に田んぼを作っている石田さんは、僕とやるようになってから三年間農薬を使っていないので、心配で心配でしかたがないようです。
 今まで稲作には農薬を使ってきたので、この時期になると「大丈夫か心配だ」と言って不安顔の毎日です。
 無農薬野菜の栽培も虫の被害が多くあります。とくにキャベツは激しく、網の目のように虫に食われてしまいます。ですから出荷できるのが五分の一ぐらいになってしまいます。
 無農薬では、こうした病気や虫による被害が心配ですが、僕は辛抱だと思っているし、ある意味ではしかたがないと思っています。
 それよりも、鴨川の粘土質で自然に育てた米や野菜が最高においしいことがなによりなのです。
 しかしここに興味ある話があります。
愛媛県伊予市で、自然農法と呼ばれる農法で、農業を行なっている福岡正信さんという人がいます。
 彼の著書である『わら一本の革命』(春秋社刊)によれば、
  つづく・・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。