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寺田本家の「まさるクン」が素敵な文章&写真を
ブログ「ちゃんぷるーの素」2008年4月6日
http://blog.goo.ne.jp/champroonomoto/e/368de99dc631279086c5a63c770e7348
で、載せてくれたのでそのまま私達のブログにも
コピーさせて頂きました。
私達の師匠「浅野さん」が登場します。
以下文章です。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
昨日は茨城県阿見町で自然農をやっている、じねん堂の斉藤夫婦と浅野さんの畑見学に行きました。
自然農とは、土地を耕さずに田畑の草や虫を敵としないで、自然の状態のままで作物の種を蒔き収穫を得るという農法です。
それはひとつの技術というより、どう暮らしていくかという哲学に近いのかもしれません。
草がでるおかげで土は肥沃になってきます。
一般的な考えでは草がでると畑の養分を草に持っていかれるので、作物はうまく育たないってことになっています。
でも僕も畑をやってていつも思ってるのが、土が剥き出しになっているよりも、草に覆われているほうが、いろんな生き物が棲んでいるってことです。
でも「じゃあ除草なしでいいや」と草が生えるに任せてたら、やっぱり草に負けて野菜は畑から姿を消していきました。
ここには大きな発想の転換が必要だったみたいです。
人間の都合に合わせてただ好きな作物を植えていくのでは無く、その土地に生える草を見て土の様子を知り、そしてその環境に合った作物を蒔いてあげることが大切だと教わりました。
その土地の環境も毎年同じではなく次々に遷移していくそうです。
休耕田など荒れた土地で自然農を始めると、最初は背の高い茎の固い草が生えてたのが、数年経つと背の低い柔らかい草に変わっていくそうです。
そうすると土が出来てきて、手間がかからずに作物が採れるようになってきます。
浅野さんが林を少しずつ拓きながら畑を作ってるところを見せてもらいました。
山は山菜に溢れて、「これだけでも夏まで食べていけるんだよねぇ」と浅野さん。
ふと見ると林の木陰にキャベツの苗が植わってました。
「日当たり無くても大丈夫なんですか?」
と尋ねると、
「農協で苗もらったから植えてみたんだけど、山の中は暖かい空気が降りてくるところがあるんだよねぇ。
そこの花付けてるクコの木みても、他んとこより育ちが良いでしょう。
このキャベツも花つけないで二年くらい育ったら結球すると思うんだよねぇ。
植物の持っている生命力ってスゴいんだよねぇ。」
これを聞いて、頭のなかの脳ミソをわしづかみでひっくり返されたような衝撃を受けました。
自然を見るということのスパンの長さや、その経験で培われたであろう自然の恵みに対する信頼、そして僕自信の知ってることが表面でしかなかったことに対する驚きなどなど。
浅野さんは前はコメも作ってたけど、自然農になると田んぼに水を入れる時期なんかもほかの人とずれちゃったりして、いろんなイザコザをかかえそうになったのでさっぱり辞めちゃったと言ってました。
僕らは子供の時から日本は資源が無い国だから、と何度も言い聞かされてきました。
だから工業化していかないと、と。
そして農業もいつの間にか機械頼みになって、土を見ないで市場ばかりみている農家が成功した農業経営みたいにいわれています。
でも最近の資源の争奪戦で、油や資材の価格も高くなって、今まで通りにはいかなくなってます。
日本の中では分かりにくいですが、国際市場で取引されるコメの価格がここ数年で3倍近く上がったはねあがったそうです。
日本は雨が多く草の生えない土地はありません。
これから本当に、日本の豊かな自然をじっくり見ていかなきゃならない時期に来ているのは間違いありません。
そしてその土地から収奪しない自然農のあり方が、日本の未来にほのかな光を指している気がしてなりません。
(写真は林で見つけた実生の栗)
ブログ「ちゃんぷるーの素」2008年4月6日
http://blog.goo.ne.jp/champroonomoto/e/368de99dc631279086c5a63c770e7348
で、載せてくれたのでそのまま私達のブログにも
コピーさせて頂きました。
私達の師匠「浅野さん」が登場します。
以下文章です。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
昨日は茨城県阿見町で自然農をやっている、じねん堂の斉藤夫婦と浅野さんの畑見学に行きました。
自然農とは、土地を耕さずに田畑の草や虫を敵としないで、自然の状態のままで作物の種を蒔き収穫を得るという農法です。
それはひとつの技術というより、どう暮らしていくかという哲学に近いのかもしれません。
草がでるおかげで土は肥沃になってきます。
一般的な考えでは草がでると畑の養分を草に持っていかれるので、作物はうまく育たないってことになっています。
でも僕も畑をやってていつも思ってるのが、土が剥き出しになっているよりも、草に覆われているほうが、いろんな生き物が棲んでいるってことです。
でも「じゃあ除草なしでいいや」と草が生えるに任せてたら、やっぱり草に負けて野菜は畑から姿を消していきました。
ここには大きな発想の転換が必要だったみたいです。
人間の都合に合わせてただ好きな作物を植えていくのでは無く、その土地に生える草を見て土の様子を知り、そしてその環境に合った作物を蒔いてあげることが大切だと教わりました。
その土地の環境も毎年同じではなく次々に遷移していくそうです。
休耕田など荒れた土地で自然農を始めると、最初は背の高い茎の固い草が生えてたのが、数年経つと背の低い柔らかい草に変わっていくそうです。
そうすると土が出来てきて、手間がかからずに作物が採れるようになってきます。
浅野さんが林を少しずつ拓きながら畑を作ってるところを見せてもらいました。
山は山菜に溢れて、「これだけでも夏まで食べていけるんだよねぇ」と浅野さん。
ふと見ると林の木陰にキャベツの苗が植わってました。
「日当たり無くても大丈夫なんですか?」
と尋ねると、
「農協で苗もらったから植えてみたんだけど、山の中は暖かい空気が降りてくるところがあるんだよねぇ。
そこの花付けてるクコの木みても、他んとこより育ちが良いでしょう。
このキャベツも花つけないで二年くらい育ったら結球すると思うんだよねぇ。
植物の持っている生命力ってスゴいんだよねぇ。」
これを聞いて、頭のなかの脳ミソをわしづかみでひっくり返されたような衝撃を受けました。
自然を見るということのスパンの長さや、その経験で培われたであろう自然の恵みに対する信頼、そして僕自信の知ってることが表面でしかなかったことに対する驚きなどなど。
浅野さんは前はコメも作ってたけど、自然農になると田んぼに水を入れる時期なんかもほかの人とずれちゃったりして、いろんなイザコザをかかえそうになったのでさっぱり辞めちゃったと言ってました。
僕らは子供の時から日本は資源が無い国だから、と何度も言い聞かされてきました。
だから工業化していかないと、と。
そして農業もいつの間にか機械頼みになって、土を見ないで市場ばかりみている農家が成功した農業経営みたいにいわれています。
でも最近の資源の争奪戦で、油や資材の価格も高くなって、今まで通りにはいかなくなってます。
日本の中では分かりにくいですが、国際市場で取引されるコメの価格がここ数年で3倍近く上がったはねあがったそうです。
日本は雨が多く草の生えない土地はありません。
これから本当に、日本の豊かな自然をじっくり見ていかなきゃならない時期に来ているのは間違いありません。
そしてその土地から収奪しない自然農のあり方が、日本の未来にほのかな光を指している気がしてなりません。
(写真は林で見つけた実生の栗)