無鉄砲な性格が災いし、坊っちゃんは損ばかり。
2階から飛び降りたり、小さなナイフで親指を切断しようとしては叱られていた。
将棋の事で兄と揉めた時、坊っちゃんは勘当を言い渡されしまうが下女の清が庇ってくれた。
父の死後、兄は家の財産を整理して600円の現金を渡すと九州に旅立つ。
清は甥っ子の家に身を寄せて、坊っちゃんは兄がくれたお金を元手に物理学校に入学する。
それほど成績は良くなかった坊っちゃんだが、恩師が四国の中学校が数学教師をさがしている読書坊っちゃんに紹介してくれる。
早速、挨拶に訪れた坊っちゃん。
校長先生からの
「生徒の模範となる行動を心掛けてほしい」
という訓辞に閉口し、自分二番荷が重いと校長に言うが、
「あくまで希望だから」
そう説得されて留まる事に。
職員室で他の先生方を紹介されて、坊っちゃんは校長に「狸」、教頭に「赤シャツ」、英語教諭に「うらなり」、主任で同じ数学教諭の堀田に「山嵐」と渾名をつける。
世話好きらしい山嵐は、坊っちゃんに下宿を紹介したりかき氷を御馳走したりと面倒をみる。
そして、坊っちゃんが教壇荷が立つ日がやって来る。
坊っちゃんの運命は!?