昭和大学医学部は、数学を回避し国語での受験が可能です。
「数学を勉強して何になるんですか?」とよく耳にします。(実際に会話の中で出てくることが多いのです)
「微生物群集の動態とか数式のモデルがいるのかな?」とか、「数値的な論証をするうえで解析的な能力はいるな」とか思うことはあります。昔、生物科では「生物統計学」を学んだりしたのを思い出します。
その反面、大学に入ってからの専攻によってはそこまで理系だから数学ができなくてはならないといって目くじらを立てるほどでもないかなと思うこともあります。(特に、生き物が好きな生物科のメンバーは当時数学ができることのほうが珍しかったなあと思いだします)
ただ、基礎科学であれば英語なり、応用であれば日本語の場合もありますが文字から情報を得て理解するといったことは必須です。そうすると、国語受験もある意味実利的ではないかと思います。
医学部だと「科学リーディング」とか「生命科学輪読」とかといった受験科目があって、文章で生命現象などを読めたら合格といった制度があっても面白いかなと思います。それに、すこし近いのがこの国語。
生命とか死とか医療とかに絡んだトピックであるために「必要のない能力」だという反論の余地がないのも面白いところです。文章量が多く、長いリード文で困惑する生物受験生を見ていると数学受験のほうが楽かなと思うくらいの国語の問題ですが、面白い趣向だと思います。化学や生物も「生命科学」関連分野の出題があったりで「役立つ」勉強をしてるかということを評価しようという流れなのかなと思います。
懐かしい「生物統計学」
今の生物科は勉強するのかなとおもいます。