――夜中、目が覚める。 何故か両腕が重い上に、外はまだ暗い。
おや、カーテンを閉めた筈なのに外が見えるのは何故だ。
しかも俺の部屋は全て同じ色で染まっている……オックスフォード・ホワイトに
何、このカオス?
「ん、キョン、起きたわね」
隣から聞こえるハルヒの声。
「お目覚めかい、キョン」
その反対側から聞こえる佐々木の声。
何か寒いと思ったら布団が無い。 そして、二人を腕枕していたと思ったら
「ぜ、全裸!?」
何故だ、WHY? しかも3人揃って。
「覚えてないの?」
何をですかハルヒさん。
「くっくっく、昨夜のキミはあんなに激しかったのに」
だから何がですか佐々木まで。 しかも、両腕枕のせいで身動きも取れない。
「あの……お2方、『当たってる』んですけど」
「当ててんのよ」
「当ててるのさ」
やれやれ。 はい、そうですか。
「今すぐどっちに決めろとは言わないわ!」
「まだ夜は長いんだ、充分楽しもうじゃないか」
「「キョン……」」
二人の女神は目を閉じ顔を近づけ――
「おや、通信が遮断されてしまったようですね」
「ふぇ~、禁則事項が禁則事項で、時空の歪みが発生しましたぁ~」
「……続きを知りたければ『わっふる』と1秒間に16回記入する事を1分間続けた後、Enterキーを押し、鍵を揃えて『4月1日・午前9時』に光陽園駅前公園に来る事。 但し、確実にみられるかは保障しない」
<二人の女神> ~Fin~
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