ミモザの春雨日和

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「県民ぐるみで闘いを」 故亀次郎さんの言葉訴え(琉球新報)

2016年05月22日 | 沖縄
写真は沖縄・大浦湾です。

「県民ぐるみで闘いを」 故亀次郎さんの言葉訴え

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-283684.html

米軍属女性死体遺棄事件で容疑者が女性暴行と殺害を供述し、県民にとって1955年に6歳の少女が米兵に乱暴され殺害、遺棄された「由美子ちゃん事件」を想起させる事態となった。米統治下の弾圧に抵抗した政治家、瀬長亀次郎さんの次女で民衆資料館「不屈館」館長の内村千尋さん(70)は、瀬長さんが事件に関連し「団結をかためよう。三度叫ぶ。一切の利己心を棄てよ!」などと不条理を正すために団結を呼び掛けた日記を示し、沖縄の状況が今も変わっていないことを指摘する。「女性の死を無駄にしてはならない。基地をなくすため、県民大会などを開いて団結を示すべきだ」と訴えた。

瀬長さんは当時、人民党事件で投獄中。新聞報道などで事件を知り「八十万県民の腹わたをにえくりかえさせた」「県民総ぐるみの闘いを組む以外に県民を解放することは出来ない」などと日記に書いている。

 内村さんは「由美子ちゃんは草を握りしめ、唇をかみしめたまま亡くなっていたそうだ。遺体が損傷し、顔をなでることもできなかったであろう親の気持ちを考えると、苦しくてたまらない」と語る。

住民のすぐそばに基地がある状況について「人を殺す訓練を受けた人が自由に基地の外で行動できる。同世代の孫がいるが、『夜は一切外に出るな』とも言えない。身の危険を感じざるを得ない状況がおかしい」と語る。

 瀬長さんが50年に「人民が声をそろえて叫んだならば、太平洋を越えてワシントン政府を動かすことが出来る」と演説したことを挙げ、「権力は弱いところにくさびを打ち、分断する。亀次郎は民主主義を勝ち取るため、団結することを常に考えていた」と語る。

 その上で「暴行されたが訴え出られず、自殺した女性もいた。事件は氷山の一角だ。基地がなければ今回の容疑者も沖縄に来ることはなかっただろう。基地あるが故の問題だと、県民が団結して訴えることが大事だ」と強調した。
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以上転載

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