放浪記

この冬はボーナスがありません



★30年ほどの昔に勤務した製版会社T、低賃金長時間労働。
ある冬、「ボーナスがありません」と社長が社員を集めて言った。

社員20人程の零細企業。
夏に6,000万円のカラースキャナーを導入、その支払いに追われたようだ。
同業者の製版会社にボーナスがあれば、辞めたくなる。
私は独身だったが、扶養家族があれば、尚のことである。

毎月残業覚悟100時間でボーナスがない。

★52年昔、国立で県営の職業訓練校にいた。
指導員が授業しない。
これで、給料もボーナスも持って帰る。
親方日の丸。公務員とは、まことに不思議な世界である。

私は、次の職場を探し始めた。
大学卒と聞いた〇〇は、翌1月に退職者1号となった。
ボーナスがない。いい人材は辞めて行く。
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