臨機応変縦横無尽自由自在

今日は、当ての稽古（当てる道具”ミット”に攻撃を当てる稽古です）でした。

突き技の”連続攻撃”を当てました。

空手の基本稽古で、手技はいろいろたくさんあります。

相手との間合いや角度、狙う場所などに対応して、いろいろな形があると言えば良いでしょうか．．．



その突き技を３連打．．．

真っ直ぐの攻撃で相手が反応し、すると、この部分への意識が希薄になるのでここを打って、最後にここを．．．

という、今日行う連続攻撃の理屈、理由、説明があります。

これは考え方の一例であり、”コンビネーション”ではありません．．．武道空手にはコンビネーションはありません．．．

という説明。


限定された中で．．．ルールがある中だからこそ有効なコンビネーション。

武道空手にルールはありません。常に臨機応変が要求されます。

今日の稽古で連続で出す技の考え方と身体の使い方を学び．．．臨機応変につなげていきます。



身心の開発の先に．．．目指すは、臨機応変縦横無尽自由自在！

人生様々な闘いがあります。それに勝っていくためには、超えていくためには．．．

いかなる局面でも対応できる身心．．．いかなる局面でも臨機応変縦横無尽自由自在。

武道受身

今日の総本部Ｂクラス、師範稽古は、武道受身。



あってはいけないですが、転んだとき．．．

こちらはもっとあってはいけないですが、突き飛ばされた、投げ飛ばされたとき．．．

ダメージを最小限に抑えるための技術。


倒れたとき、ついやってしまう動作や行動がありますが、そうではない技術が発動するように。

理屈を解り、繰り返し稽古をして、その技術を、身を持って信頼し、

その先に、その技術が本当の意味で身につき、つい発動してしまうように．．．。



これも技術です。積み重ね稽古するうちに、みなさん上達していくのが良く解ります。

倒れることが怖い．．．後ろ向きに倒れるのが怖い．．．

それは正常です。　しかし、技術を身につけていくに従って、倒れることが大丈夫になっていく自分の身体と心。


それも、上達、進化です。

様々な局面が無限にあります。その中の、ある局面が来た時に、この局面は大丈夫という自分をたくさん創っていく．．．。

大丈夫な状況が増えていく．．．。すなわちそれは、安心が増えていく。



受身をする状況は、たくさんある様々な状況の中の一局面に過ぎませんが．．．

ひとつひとつ信じられる自分を増やしていく．．．それが武道空手です。

今日は型．．．想いそれぞれ．．．

今日の稽古は、型でした。

型と言えば．．．スキ、キライが分かれます。

型を大切にしている豊空会としては嬉しいことですが、型がスキという道場生の方が圧倒的に多いということがあります。



大人の方は、覚えるのが苦手で．．．と、苦手意識がありながらも、

型への憧れは大きいです。キレイな型を出来るようになりたいという強い想い．．．

そういう姿に憧れて、みなさん、励んでおられますが、第一関門の順番を覚えるというところが苦手で．．．

という方が多いように感じます。



↑実は．．．全てが型です。


身体と頭、両方をフル稼働！！．．．形を覚えてからも、型の本質であるその”中身”を意識して同じくフル稼働状態。

ずっと甘えられないワケです。積み上げることは無限大．．．そこが興味深くオモシロイ。

みなさん、それを解って稽古してくださっています。故に、苦手でありながらもスキという現象が起こります。


少年少女部は、それぞれに直感的にスキ、キライとあるようですが、同じくスキという道場生の方が圧倒的に多く、

嬉しく思います。


型の稽古は、大人も子供も盛り上がります。

理に適って美しくなる道．．．理美道。

人に感動を与えるほどの型を目指して！！


↑超一流の琉球舞踊・師範　と　豊空会・田部井師範との舞踊と武道の競演・共演

一撃必殺、華麗な蹴技．．．過去の感覚。最近は．．．

『一撃必殺』　とか、華麗な蹴技　とか　．．．に憧れたり．．．

空手と言えば．．．空手をやるなら．．．

そういうことが”ロマン”だった気がしますが、既に過去の感覚。


最近の道場生は．．．何をモチベーションに頑張っているのでしょうか．．．

子供達ならば、ただ親にやらされている．．．ということは卒業して、

自分で、こうなりたい！というものを持って、張り切って頑張ってもらいたいものです。



これも一昔前の感覚なのかもしれませんが、

テレビなどのヒーローに憧れて、強くなりたい！とか思ったり．．．

ヒーローは人それぞれで良いのですが、憧れて頑張るということが減っているように思います。


少年部の道場生に．．．ヒーローのテレビ番組は観る？　好きなヒーローはいる？

などと聞いてみると．．．観ない、いない．．．という返答が年々増えているように感じます。

なんで空手をやろうと思ったの？

．．．解らない．．．

．．．楽しそうだから．．．

という返答が多く、「強くなりたいからです！」　と、きっぱり答えてくれる子は少なくなりました．．．。

昔はケンカに負けたくないとか．．．番長とか．．．そういう物理的な強さがものを言う局面が多かったのだと思います。

特に男の子は．．．。

人間も動物である限り、そういう強さは本能的に必要と感じる部分もあると思いますが、

現代社会においては、そういう強さが必要な局面は少なくなったのだと．．．

危険な状況は増えたと思いますが．．．。


その上で、強さとは物理的な強さのみを言うのではなく、

投げ出さない、逃げ出さない、諦めない．．．そういった強さを、物理的強さを身につけた上で手に入れて頂きたい。

それが、夢を持ったときに、その夢を掴む確率を増やします！と、豊空会では提案しています。



ヒーローの強さは、闘って強いということもさることながら、

強敵に対してとか、困難、苦難、ピンチ．．．そういう状況においても、投げ出さない、逃げ出さない、諦めない

護るために．．．自分を犠牲にしてでも．．．。　それは究極の愛の形ではないかと思います。

現代社会には、そういった愛も足りない．．．


過去の良かったことは取り戻し、現代に則して．．．やはり、強さに憧れて頑張るのが空手家です。

動くのはキモチイイ

緊急事態宣言で家の中にこもる日々．．．

みなさん、かなりのストレス．．．

もともとの道場生もそうですが、新たな入門を決め、稽古を始められた方も．．．

こもる日々は大変でした．．．と．．．。



そして、そういう経験をしたからこそ、動こうと．．．

何をするのか．．．

ただ楽しいと思うことをするとかではなく、どうせやるならば、自分の身体と心にとって良いことをしよう．．．

そして選んだのが武道．．．

という方々。この機会に様々を考え、感じて、そして武道空手を選んでくださって．．．。



会としても、これからの時代、ますます武道空手の有用性を広め、伝え、需要が増えるように努力をしていきます。

その上で、稽古を始められた方は、武道空手の魅力にとりつかれることでしょう！

深く、広く、そして、自分の様々が改善されていくことを感じての喜び、楽しさを実感して．．．

身心の奥深くからの喜びを感じていただけることと思います。

みなさん、はじめてよかったと嬉しそうに言って下さっています。

そんな武道空手を、是非この機会に！