別にどこでもいいよ――竹中
アキバに居たい――西田
――そして
浅草についたら走れ――――照本
浅草橋は浅草ではなかった！？
宝クジと賄賂が渦巻く照ちゃん陰謀のトラベル！
「 ＫＹ照ちゃん ～怒りの浅草～ 」
～前回のおさらい
秋葉原をそれなりにエンジョイした二年目５人組。
メトロン星人も購入し、東京を見物できるのはあとわずか１時間ほどに。
歩きづめで足もクタクタに疲れ、ここいらでちょっと休もうかという雰囲気。
そんな折、照本がそんなみんなの空気を全く気にすることなく
誰もが１ミリも行きたいと思っていない浅草に行きたいと言い出すのであった。
秋葉原に飽き果てた男、照本
照本が言うには
「秋葉原はもう二回目なので、東京の違うところも見物したい」
とのことらしい。
高橋は明らかにめんどくさがっていたが、みんな一応納得。
路線図で調べてみると秋葉原から浅草橋は一駅しか離れていないので、
時間も大丈夫そうだ。まあいいかとの結論に。
ここは照ちゃんの好きにさせてやろうという好意が感じられる。
好意的な一同。この後笑顔が凍りつく
秋葉原から浅草橋へは１３０円。安い
一駅分の距離なら集合時間へも十分間に合うだろう。
しかし
浅草橋に到着した我々は驚愕の光景を目にするのだった。
どーん
しょんぼりする照ちゃん
なんと浅草橋は浅草ではなかった。つまり観光地の浅草ではなかった。
観光地の浅草へ行くには乗り換えが必要と発覚。ここでみんな急激にやる気を失う。
時間も厳しい。間に合うのか？
しかしそんな中、照ちゃんは
「浅草についたら走れ」
などと放言し、ブーブー言う他の四人を歯牙にもかけぬ振舞い。
当然「ＫＹ」であると非難され、求心力を失うのであった。
ふてくされて一人先をゆく照本。独断専横。独裁者浅草マスターの誕生である
乗り換えのため浅草橋駅からいったん表へ出ると
竹中がふらふらと一同から離れる。
何をしているのかと思ったら宝くじを買っていたようだ。
５口で1000円。最高賞金百万円のスクラッチ式宝くじだ。
早速駅のホームでごしごしこすってみる。
すると……
見事1200円を獲得！ここ最近でいちばんの笑顔だ
誤解のないよう書いておくが、宝くじ代の1000円を差し引いて200円のプラスであった。
ちなみに僕もまた、帰りに寄った際に購入し200円を得た。
西田は買ったのかどうか忘れたが、たしか高橋は全部はずれで－1000円。照本は－800円だった。
こういうのは日頃の行いに反比例するのだろうか
そして一同は浅草駅に到着
時間がないぞ。浅草マスター
浅草駅はやたらと階段が多い。まわりのジーさんバーさんもつらそうだ。
息を切らして浅草の通りへと急ぐ。
浅草マスターの表情にも、心なしか焦りの色が感じられる。
そして
無事到着！ 時刻は２時３０分だ！
浅草マスターもほっと一安心。結局遅刻するけどね
そして記念撮影。実にうれしそうではないか
満喫する浅草マスター
浅草の観光客層は、お年寄りと何も知らない外国人旅行者だ。
そのせいかぼったくりＴシャツや意味のわからないグッズが堂々と販売されている
なぜここで柔道着を販売する必要があるのだろうか。ただ仏像はちょっと欲しい
雷門からまっすぐ歩き、浅草寺に入ると中央に大きな線香立てが
たしか「ちびまるこちゃん」によれば、
この線香の煙を体の悪いところにあてると、そこが良くなるという効能があったはずだ
なので早速竹中に勧める
煙を頭に誘導する竹中。良くなるといいね
浅草寺でおみくじを引いて参詣を済ませ、さっさと通りを引き返す。
何しろあまり時間がないのだ。
ここで照本に不穏な動きが。
賄賂を購入する浅草マスター
照本より４人へ、きなこ餅が一本ずつ手渡される。
「これは賄賂だ」と全員が確信するほどわかりやすすぎる行動である
こんなもんで俺の気持ちが買えると思うなよ！
買収されてます
そして一行は預けていた荷物を引き取るために再び秋葉原へ。
長野へ帰る西田とはここでお別れ
忙しい中わざわざ来てくれてありがとう。
NHK教育を見てる場合じゃないぞ。勉強しなさい
今回なぜか影の薄かった西田。勉強がんばってね
そして我々は急いで秋葉原から浜松町へと向かった。
そこでモノレールへの乗り継ぎに浅草マスターはまごつき、一本分快速を乗り損ねた。
その結果我々は４時の集合に５分の遅刻をしでかしたのであった――
期待を裏切らないぜ！ 浅草マスター！
完
・おまけ
凶を引き当てた男。背景も暗い
しっかりおみやげも買う浅草マスター
