北大柔道部ログ

頭を使った柔道とは

4年西森です。

ついに4年生となってしまいました。4年生は神、3年生は王様、2年生は人間、1年生は奴隷と入部当初は思って心しておりましたが、1年の時は奴隷扱いされず可愛がられ()4年になっても神扱いされてないです。残念なのかな…()北大柔道部は上下関係ないホワイトな部活であります。


さて、私はもうすぐ去る者であります。COVID-19の影響により7月での七帝はなくなり、代替大会があるかも?って状況です。代替大会があろうとなかろうと僕が幹部としてこの部にいるのは長くても7月までで、あと2ヶ月半ほどです。7月に七帝ないし、去る者として色々準備しても良い時期だと思うので準備し始めております。ちなみに代替大会がもし仮にあったとしたら出るかな?って迷ってます。研究の進行具合とやる気と後輩からの押し上げ次第ですかね。

これから何回かブログで現役時代しておけば良かったな、して良かったなと思うことを書いていこうかなと思います。実践するのもよし、更に工夫するのもよし、意味ないだろって言って無視するのもよしです。ご自由にどうぞ。去る者の独り言ですので。

今回は「頭使って柔道しろ」ってことです。

頭使って柔道するための方法の一つとして、柔道ノートを書く、目標を持って日々の練習に参加するということをお勧めします。(他にもいっぱいあるけど、取り敢えず今回はこんだけ)

まず、柔道ノートのことについて書いていきます。まぁ、僕はマメな性格じゃないので毎日は書いてませんでしたし、後述するノートの代わりになるものを書いてました。

柔道ノート書けっていきなり言われても何書けば良いのか分からない人が沢山いると思います。僕もそうでした。ノートに乱取りの様子を「〜されて取られた」とか「しんどかった」とか書いている人もいましたが、日記は別のノートに書けば良いと僕は思います。

ノートを書く上で大切なことは「なぜ」取られたのか、「なぜ」取れなかったのかを言葉で説明していく過程にあります。「なぜ」を追求していって欲しいです。僕も下級生で部内において弱かった頃、よく分からないけど何故か取られたっていうことが良くありました。何故取られたのか分からないのは自分の寝技の知識が少ないからであり、取られた時点で学ばないといつまで経っても知識は少ないままになります。

よく分からないけど取られた!そういう時は取った側になぜ取れたのか聞けばいいでしょう。取った側の視点からすれば理由があるのです。偶々取った訳ではないのです。(偶々の時もあるけど)(まぁ、僕が下級生の頃は出来てなかったんですけどね。反省です。)

「言葉で説明できないならそれは理解に曖昧なところがあり、また同じミスをする可能性があるということを意味している」とは、偉大な取り役の大先輩が残した言葉です。その通りです。柔道ノートを書く意味はここにあると思います。

少し触れましたが、僕はノートの代わりに大きな紙に自分の使う技をフローチャートで書いていってました。練習の度に得た新たな知識や小技、なぜ取られたのか、なぜ取れなかったのか、それを解決するための術などを付け足し、柔道ノートに書くような「なぜ」を断片的に書いていき細かいフローチャートを作っていきました。技同士が繋がったりして面白かったです。利点としては見やすい、短時間で済む、使う技が眼に見えてくるので自分のスタイルが確定してくるなどがあります。

ノート書くにせよ、詳しいフローチャート書くにせよ、日々の練習を何も考えずにボケーと過ごしたり、学んだ事を聞き流したりするなと言いたいです。練習で学んだことあればメモする!半年前に言われたことを覚えてられるほど僕たちの頭は良くないので紙に書くなりなんなりしておきましょうってこと。

2つ目の目標を持って日々の練習に参加するということに関して。

毎日しんどい練習してるならそれなりに意味のあるものにさせた方がいいに決まってるでしょう。意味あるものにさせたいなら練習前に小さいもので良いし、ちょっと頑張れば出来るもので良いので「今日の目標」とか「今日のテーマ」を決めて練習に参加しましょう。僕は2年になってから目標を決めて練習に参加してました。(それまではただガムシャラにやってた感じ)

例えば、昨日教えてもらった使えそうな技を乱取りで試すだとか、昨日あの人にこの技で取られたからわざと同じ展開にして取られないようにするだとか、あの人と4分で良いから分け切る!そのあとは取られてもいいだとか、なんでも良いのでとにかく練習前に目標を一つでも良いから決めましょう。

そして練習後に目標を達成できたのか、出来たならその日成長したということです。それを年間300日ぐらいある練習で毎日続けていけば年に300個ぐらいは小さなステップを踏め、33ヶ月ある柔道部生活に於いて、引退する頃には1000回小さいステップを踏めることになります。小さいステップでも1000回重ねれば大きく成長するでしょう。目標とかテーマを持つことで日々の練習に対してやる気が出てきて充実してきます。ただ、その分めちゃくちゃ疲れますが。まぁ強くなるためにはそれぐらいの犠牲は必要なのでしょう。

二つとも書いたけど、確かに!って思った人もいれば、そんなの当たり前じゃんと思った人もいるでしょう。当たり前だと思って欲しいものです。現役部員全員がこれを出来ていたら恐らく優勝にかなり近いチームになるでしょう。

それと、他大の選手も頭を使って戦ってきます。他の七帝柔道家たちに比べて特別な身体能力を持っているわけでないと思うなら頭を使って戦いましょう。北大に入れるぐらいの頭はあるなら、大学に入って空っぽになった脳味噌を少しぐらいはフル回転させれば勝てそうな気がしてきますよね?

なんか結構長くなってしまったので今日はこれぐらいで。そのうちまた気が向いたらまた何か書いていくかもしれません。気が向かなかったら書かないかも。


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コメント一覧

シロクマ
東北戦の大惨敗の後、西森君の記事「初心」(2019-11-05)が今でも心に残ってます。
あの決意表明から後、チームみんなの意識もガラッと変わったのではないでしょうか。
後輩たちの成長を見ていればわかります。
君の残したものは大きい。
まだまだ多くの事を後輩たちに伝えて行ってほしいと思います。
気持ちを文字に起こすことは重要ですね。嫌なことがあっても文字にすると引きずらない効果もあります。
Unknown
入部時より格段に強くなった西森だからこそ説得力があって良い記事ですね.
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