早朝の原っぱにしゃがみこむ人々がポツリポツリ。
大をしている。
アグラには午前9時ごろ着。
駅を出ようとすると大勢のおっちゃんたちに囲まれる。
彼らはリクシャーワーラーである。インドの主な移動手段としてオート三輪の後ろに座席がついたオートリクシャーがある。自転車のものもあり、サイクルリクシャーという。(ちなみに語源は日本の人力車から)
ワーラーはその運転手。
彼らは客引きをしているのだ。あるおっさんがタージマハルまで50ルピーでいいといってきた。安い。
乗ることにする。彼の名はカーンというらしい。
しばらく走らせると止まった。手帳のようなものを差し出してきた。みると日本人を含めいろいろな旅行者のカーンへの感謝の言葉が書き込まれている。
彼に任せれば1日アグラの観光地をまわってくれるという。お金は気持ちしだいでいいと言ったような気がした。
任せてみよう。まずはタージ・マハルへ。
残念ながら曇り空だが美しい。
ムガル帝国の五代皇帝シャー・ジャハーンが愛妻ムムターズ・マハルのために作った霊廟である。
タージの建設に費用がかかりすぎ帝国の衰退の一因となった。
タージからみたヤムナー川
白大理石にイスラームのアラベスク模様が描かれ、宝石がはめ込まれている。
中には棺が2つ。皇帝のものと妃のものである。皇帝は対岸に黒いタージを建て自分はそこに眠る計画をたてていたが、息子アウラングゼーブの反乱によってアグラ城に幽閉されてしまいそこから妻の眠るタージを眺めて余生を過ごした。
今は妻の横に棺が置かれているが、タージは毎日観光客で賑わい、2人の静かな時間はすごせそうもない。
次はアグラ城へ向かう。
赤い石造りの要塞のような建物。リスがちょろちょろしている。
皇帝謁見の間
ところでインドの交通事情はものすごい。デリーでは信号(壊れていたところもあった。)も見かけたが、
アグラやヴァラナシにはなかった。土ぼこりの舞う道をリキシャーをはじめ自動車や馬車、犬、牛、らくだなどの動物たちも所狭しと行きかっている。しかもかなりのスピードですれすれのところをとおる。よく事故が起こらないものだと感心した。
運転にハラハラしながらカーン氏のおすすめのレストランへ。
民家の庭の中にその食堂はあった。ほかに客がいない。チキンカリーとバナナラッシーをたのむ。
おいしい。米は細長くぱさぱさ。
カーンにガールフレンドはいないのかと盛んに聞かれる。いないんだよう。残念ながら。
インド人は僕のかっこよさがわかるようだった。あちこちで「いい男なのに、彼女がいないなんて信じられない」というようなことを言われた。インドでならモテモテかも。
いい気分になったところで次回、アグラ後編に続く。
中岡慎太郎、次は頼むぜよ!
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