兎月庵日記

五句三十一音詩は名称を変えつつ時代の波をくぐり抜けてきた。衰退と復活、上記視点から五七五七七の未来図を航行しています。

11月17日(日)

2024-11-17 21:46:58 | 日記

兵庫県知事の選挙、残念というより無残な結果に終わった。斎藤氏には資質の点で決定的に欠ける印象である。これに立花氏が絡んで、こんな手法が許されていいのか(いいわけがない)。歩数は4,537歩だった。

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『狂歌東乃春(きょうかあずまのはる)』

幾千代の東の春を壽かんとて人々にかハり
一調亭翏松一離亭月汀たかひに筆をとりて
こも〳〵そのよろこひを述ることになりぬ
 天明二のとし寅の初春」(三オ)
狂歌東乃春
   元日 外桜田                 篠原雙鶴
初日影さすかに今朝はゆつたりと鶴の歩も人のあゆみも
                          吉田風篁
うつかりとおもハねと世ハとしの関はてハ油断も出るや初春
   年内立春                     雙鶴
春きぬといふたはかりて霞とも暮いそかしく目にもかからす
                            風篁
をりかけし霞のきぬやとしのうちに春のひを経てせわし佐保姫
   歳暮                       双鶴」(三ウ)


11月16日(土)

2024-11-16 21:16:43 | 日記

最近の選挙のあり方というのか、風潮はおかしいのではないか。NHKを何とかする党とか、SNSとかもそうだが、信じられないことが起きている。水泳から帰ってきた孫一式を含めて洗濯、干すが私の役である。17時、娘と孫を妻が送って行った。歩数は2,111歩だった。

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『狂歌東乃春(きょうかあずまのはる)』

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

          蓬莱の
             山は冨士の
 (                ね
 絵              かすみ
 の                くむ
 山          くもかはら
 士              ふや
 富            むさし
 )               野の春
          於東都旅亭
           浪華一本亭芙蓉花賛」(一オ)
 *蓬莱の山は冨士の嶺霞酌む雲が払ふや武蔵野の春
世にきこえし一本亭の翁去年の冬の半より
難波のあしのいとひなく関のひかしに杖
ひきたまひて伊勢や尾張の海面を望み
てもかへる浪のうらやましくも思はす冨士の
高根の白妙を詠めて時しり皃なるに
疲れを慰めはる〳〵の旅路なからもいつ
経しとなく吾妻に下りつきてこの国の」(一ウ)
名所〳〵いさこと問む都鳥思ふ人もおほき
中にかりのすみ田の川筋をたとり行その庵に
しはらく足をとゝめぬ抑春の夕のいと眠け
なるもこの翁の狂歌を吟してハうつら〳〵と
せる眼をもひらきものわきまえぬ姥かくの
たくひまても一首の下に笑ひをなさしめ人と
我とのへたてなくして珍らかなる吾妻の」(二オ)
春に遊へる折から同志の友とち年ころまちゐ
侍りし事なれははやミふしの言の葉をものに
 *「ふし(不二)」(ふじ)=「二つとないこと」(日本国語大辞典) 
かいつけ袖にしてもて来れるにその人々の住所に
 *「かいつけ」)=参考「かいつく(書付」=(「かきつく(書付)の変化した 
  語」)「『かきつける(書付)(1)』に同じ」=「(1)ちょっとした事柄を書い
  ておく。かいつく」(日本国語大辞典)
よせて追かの哥をも読と元ありけるに等閑に
なさんもほゐなくひとつ所によせて翁の外に
よめる哥をも奥にしるし共に桜木にちり

はめ世間に遊ふ国遠き人にも見せまほしく」(二ウ)


11月15日(金)

2024-11-15 21:03:55 | 日記

朝6時、洗濯物を干す、昨日の特定健診の疲労感が残っている。日曜日の知事選の動向を検索していて、大変なことになっていることに驚く。「いなむら和美」危うし、なのだ。がんばれ「いなむら和美」! 終日家居、歩数は1,382歩だった。

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『一本亭追福狂歌集』

                          清水亀遊
空になりしふようの花火ひなふりの道に名たかく上りしものを
                          山本道藤
宗匠とあほくうちはの一本亭惜や常なき風に誘はれ
                           南花栄
哥の道にミをつくしなる一本亭ぬけて難波の名残をしてる
                          小栗紫篁
はかなやについにちり行ふよう花の其一もとの根にそ帰りて
                          髙井守由
手向哥つくるにいとゝちからなしうせにし針の一本の主」(十七オ)
                          小出朶雲
はた棹の一本亭と弔らハん常なき風になひかれし身を


     一本亭のぬし東武にて身まかり給にけるを
     つたへきゝて 本歌            川井立齋
消し世をその一本の草の名にしたふもあハれむさしのゝ露」(十七ウ)
     たらちをの別れをかなしミて
                          松涛ひさ女
長かれと思ひしこともちからなや一もとゆひのきれしこころて
                          松涛梅郷
孝の道に仕へしるともたらちをのなけきにふかく悔むわかれ路
     つまもろともにあつまに下りけるに終のことに
     先たてちからなく我ハ故門に帰り過しこと
     とも思ひつつけて             松涛民女
関の戸の明てもくれてもおもひ出ぬ吾妻の旅を忘れかたみに」(十八オ)
*「関の戸」=「関所の門。関門。せきど。また転じて関所」(デジタル大辞泉)


11月14日(木)

2024-11-14 21:57:29 | 日記

市の特定健診を木田クリニックで受診した。あいかわらずの混みようで、終わって帰ってきたのは12時を過ぎていた。私の歩くのが遅いせいもあるが。筆王の追加を少し、やらないよりましな程度であるが、する。歩数は6,028歩だった。

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『一本亭追福狂歌集』

性根をもみかくとよみし其人も涙の玉ときえてはかなき
                        木村止晴
成仏をしきミの花の一本亭きやうか陀羅尼を読て手向ん
                       髙井ちよ女
大根の一本亭ハなく成てのこるはなのミ水くきの跡
                        太田浮木
ほをもつてかかふる筆の一本亭かきけす様にきれし命毛
                        平山花雪
からさほの一本亭ハ惜やおし哥をこなせし翁なりしに
                        内藤少九」(十六オ)
菩提樹の一本亭と弔らハん玉のかこうたみるにつけても
 *「玉のかこうた」=「玉の加護歌」。
                        三橋袋口
何なりとよむか手向しや南無阿弥陀なむあみたふと合す手にをハ
                          荒川和流
はやく落る栗のもと木の一本亭残るこのミは何を拾はん
                          小林其柳
いろは假名かきし手本の一本亭ちりぬるをさそ誰も惜まめ
                          平田呉道
雲井まて香をとめ置て死出の旅へはやたちはなの花の一もと
     秋の頃物故のよしきゝて」(十六ウ)


11月13日(水)

2024-11-13 21:31:24 | 日記

Xに歌集一件を紹介する。ホームページの鏡その他、雑用にチャレンジする。歩数は1,394歩だった。

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『一本亭追福狂歌集』

佛前に向ひてミれハ南無阿弥陀来迎柱の一本洗ぬし
 *「来迎柱(らいごうばしら)」=「仏堂で、須弥壇(しゅみだん)の背後にある来迎壁とよぶ壁の左右両端に立つ円柱」(デジタル大辞泉)
                        中村花甫
またたくひ二本ともなき一本の花のふようをちらす惜しさよ
                        鈴木十柳
かんさしの一本亭を失ひて南無三ほうとあたまかくかく
                       三馬さと女
玉よりも光る佛と成ぬらんみかいたたけとよミし翁は
                        葛山糺素
ことの葉之世にきれ物とほめられておしむもさすか一本の主
                        小出霞風」(十五オ)
あゝおしや消えし行證の一本亭ゆゑんの跡を照せしものを
                        佐倉咲覧
帆はしらの一本亭か彼岸の弘誓の船てのりを得らるれハ
 *「彼岸」、「彼の岸」と読んだ。
                        杉田有人
磨いたらみかいたたけに光ある玉のうてなにのりの御佛
                        上田狸調
名にたかき難波の芦の一本亭枯てもよしに残る言のは
                        安田一之
おしや惜玉をみかきし言のはゝはやくも散し椋の一もと
                        福田左龍」(十五ウ)