兎月庵日記

五句三十一音詩は名称を変えつつ時代の波をくぐり抜けてきた。衰退と復活、上記視点から五七五七七の未来図を航行しています。

11月18日(月)

2024-11-18 21:33:24 | 日記

ホームページの鏡を整理した。歌集との関連である。歌集10冊、評論集等12冊、これが既刊である。明日、印刷機が入るので、散らかった部屋の整理をする。歩数は1,505歩だった。

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『狂歌東乃春(きょうかあずまのはる)』

よろつ世もとしくれ竹の煤とりやさき払してまつ虎の春
                            風篁
賑ハしく売買ふ聲や群集してをしつめてくる年の市人
   追加
     外桜田の年内立春をおもひて   一本亭 松濤芙蓉花
はや春の霞の関こす年の内外さくら田や花のお江戸は
   試筆                  牛込 宮川琴松
福ふくと朝は祝ふてにつこりとわらやも宮もおなし初春
   年内立春                   同
としの内にうつゝうか〳〵来る春をおもへハ節季に夢やさむらん」(四オ)
   歳暮                     同
月も日もなかれ〳〵て河水やゆくとし浪ハとめられもせす
   追加
     うし込のとしのくれを            芙蓉花
一にさんくろきをよしと年の夜や暮さし祝ふ牛込の門
 *「さし」、「鎖す」=「門、戸口、錠、栓などをしめる」(日本国語大辞典)
 *「門(かど)」=「家。家屋。宅」(日本国語大辞典)
   試筆                  糀町 善方立久
曇りなき御代のためしのかゝみ餅すはりてそみる嬉し初春
 *「かゝみ(鏡)」に「屈み」を掛ける。
                          和田松蘿
七十に手がとゝけとも年徳の棚につられてよよ祝ふ春
 *「年徳(としとく)の棚」=「其歳の吉兆の方を兄方と称し、家毎に其方に向ひ高く棚をつり、芦索を飾り、供物燈火を献じ、これを祭る、凡新年出収物、飲食の類は先これを献ず、神仏参詣万事の経営此方より始む」(『古事類苑』神祇部洋巻第一巻九三六~七頁)
                          久保二山」(四ウ)



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