円の会の注目作二名分を投稿する。Xに歌集読了の一件をあげる。歩数は1,277歩だった。
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『一本亭追福狂歌集』
追悼狂歌各詠
戸田花交
一本亭くほん浄土にゆけと猶十方世界へ照す言の葉
平山呉山
なき人にくみて手向む一ほうし名にもふようのはな香ある菓を
松田海棠
おもひきや跡をとふはの一本亭さきたてゝけふ手向せんとす
藤井浄鑑」(九オ)
弓の矢の一本亭は西方のねらひはつさすいたり至らむ
西澤桃里
極楽にいまそすみ画のたまのぬし世をはや書の身社悲しき
みまかり給ひし事を秋の頃
伝へ聞て 辻本鳴鳳
まねかれしことも有しに一もとの薄もかれて心さひしき
石井千葩
恩を荷ふ其一本の棒おれてちから落しのかたのわるさよ
中村兔山
枯し身を思へはおしき芙蓉花のかへり咲くなることもなくして」(九ウ)
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