朝7:15頃か、いつもの一方通行を
車でゆるゆると走ってると
これから行く予定の取引先の女性二人
すぐ横には同僚の独り者の男性の家
なんとなく察しがついた
まさかとは思うけど…
彼女彼らの出勤時刻は7:00
取引先で仕事をしていたが
気づけば、一人は帰ってきてない
今日は月曜日なのに
やけに静かな朝だ
だめだったんだな
職場にお別れにきてるんだな
そんな朝だった
昼近く、私の仕事を終えて
戻らない彼女に電話した
今時流行らないツールかもしれないが
今は電話だなと思った
お疲れ様。一人で大丈夫?
尋ねた彼女の答えは予想通りだった
長い1日になるけど大変だけど
と、そんな会話をして切った
これから彼と一緒に警察に行くらしい
持病もあると聞いていたが
休日には昼間からビールを飲むくらい
お酒は好きだったようだ
困ったときはいつも相談した
大丈夫。大丈夫。と、寄り添ってくれた
職場のひとはたぶんみんな、そう。
言葉づかいも丁寧で
名前を言って挨拶してくれる
稀有なひとだった
猫も飼ったりしていたが
自分には世話は無理だと言っていた
猫にご飯あげることも
さみしすぎて、続かなかったのか…
一生はあっけなく肉体から離れていく
2度と乗ることのない主を失った
赤のボルボが、月極めに止まっている
どうしても、彼の記憶を記すことを
今日のうちに
しておきたかった
ありがとう