コロナ対応の3回目の緊急事態宣言が5月11日を超えて月末まで延長となった。週末に東京に帰ってみたが、その緊張感があまり伝わっていないようだ。電車も1年前に比べたら混んでいるし、街にも人が多い。
一方、行政も頑張っているのは確かなのだが、「ここをこらえれば明るい未来がやってくる」の繰り返しで、1年以上経った。一市民としては手洗いうがい、消毒、マスクなどできる限りのことはやっているのだが、ある意味、無力感も感じてしまう。いったいいつになればもとに戻るのか。
もちろん、誰にも答えられない質問ではあるが、その一方でワクチンの調達遅れなどが取り沙汰されている。出口を指し示していかないと、いくら我慢強い日本人でも暴発してしまうのではないかと心配になる。自分自身にしてみても、今まで年数回海外に行っていたのが行けていない状況だ。SNSで繋がりは保っているものの、なかなか現地の友人たちとも会えないのがストレスになっている。おそらくあと1年以上は無理なんだろう。
この状況を考えると、ある程度行政が統制して強制力を持った施策を打てた国か、資金に物を言わせて解決策を自力開発できた国が今良い方向に向かっているように思う。大して我が国は大東亜戦争の反省から、国家権力の行使が限定的に考えられてきているので、こういった非常事態に弱い国になってしまっている。ほんと、G7の一角かと疑いたくくらいにグダグダな状況になっている。自然災害のようにゴールが見えているものならともかく、先が見えないない今回のパンデミックのような状況には本当に弱い国なのだと改めて思った。
左の皆様は反対するかもしれないが、国難に対応する備えは考えておくべきだと改めて強く感じたのだった。