新型コロナウイルスは国内外とも日々感染者が増えていく状況で、特にクルーズ船の状況はいろいろと大変なことになっているらしい。
今回の対応についてはきちんと総括して、今後の危機対応に役立ててもらいたいところだが、それ以上に「専門家と一般の人のコミュニケーション」が大切になっているように思う。というのも人々が専門家の言うことに疑問を持つようになっており、ネットなどの必ずしも正しいか正しくないのかわからない情報のほうを信用するようになっているように思われるからだ。
「彼らは何か隠しているに違いない」という思いや「自分だったらこうできる」という考えの発信が以前よりも容易になっている。また、オーソリティに対する信用度も下がってきている。それにろくに勉強しないで煽るだけのマスコミ、という問題があるように思う。
このことはゼロリスクを求める社会の風潮に対して、いまの新型コロナ(なんだか車のモデルチェンジみたい)の問題だけではなく、原発事故やAIなどの問題にも通じるのではないか。リスクコミュニケーション以前の「相手がわからないことについてのコミュニケーションのあり方」が求められるのではないだろうか。