お休み前のBLOG。

息抜きの海外旅行にも行けず、特急ひたちで東京と浜通りを行き来する平凡な日々を描くブログです。

線路際にソーラーパネル?

2013-04-07 | 世間の出来事
 鉄道会社が駅の屋根や遊休地などの空間を利用して、太陽光発電に取り組んでいるそうだ。なかでも、電力会社に買い取らせるのが美味しいらしい。

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鉄道各社が太陽光発電事業に相次いで参入している。JR西日本や小田急電鉄、東武鉄道などが自然エネルギーで発電した電力を買い取る「固定価格買い取り制度」を活用。JR東日本や東京メトロは自社の鉄道運行や駅施設で使用している。多くの土地を抱える鉄道各社は、低リスクの資産活用策として太陽光発電に期待している。
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産経新聞iza!「太陽光発電で稼ぐ鉄道各社 固定価格買い取り制度が後押し」より

 元々電鉄会社は電灯会社(電力会社)の系列あるいは電灯部門を持っていた会社が多い。戦前は家庭の電化もほとんど進んでおらず、夜中の照明に使われるのがほとんどで、せっかく発電した電力の使い道に困った電灯会社が定常的な利用が見込める用途として電鉄会社を選んだ経緯もある。
 例えば、小田急電鉄の前身の小田原急行鉄道は鬼怒川水力電気の系列会社だったし、京王電鉄の前身の京王電気軌道は調布町・多磨村・府中町・西府村に電力供給を行っていた。東京都交通局や大阪市交通局はそれぞれ電気局と言っていて、電力供給と市街電車事業(後に地下鉄)を経営していた。大阪市営地下鉄の電車には、地下鉄マークである○にコを組み合わせた(”O”阪市”コ”ウソク鉄道の略といわれている)もののほかに、澪つくしマークと「電」を組み合わせたプレートがついているが、これは電気局由来の局章だそうだ。都交通局(代表者・都知事)は東電の株主で、都電事業を引き継いだバス事業に配当金収入が計上されていて、福一事故前はバス事業の健全経営に大きく貢献していたという。この東電株も、電気局の配電網を東電に現物出資した対価なのだろう。

 かなり話が脱線したが、元々電力会社とつながりの深かった電鉄。こんどは電鉄が電力に電気を売るという、戦前とは逆方向のビジネスになったのが面白い。


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