先週、俳優の高倉健さんが亡くなっていたことが明らかとなった。若い頃は東映任侠もの、最近は不器用だが誠実な男の役柄が多かった。自分は「幸せの黄色いハンカチ」くらいからそれと意識して見るようになっていたが、全学連の学生活動家が任侠ものの映画を見て高倉健に自分たちを投影してみたり、終映後に映画館から出てきた観客が肩を怒らせて歩いていたりといったエピソードがある。それほど影響力の強い人だったと言うことのようだ。
男の中の男、男があこがれる男、というキャラクターをずっと演じてきて、ご本人は一体どんな感じだったのだろうか。
先日久しぶりに手にした沢木耕太郎「深夜特急」の文庫の2巻目の巻末が沢木氏と健さんとの対談だった。「死に場所を見つける」というタイトル。ちょうど「南極物語」が終わって、「居酒屋兆次」にさしかかる頃に行われた対談。締めくくりが「自分がここで死ぬんだ、という場所を早く見つけたい」と言っていた。それは果たして見つかったのだろうか。
男の中の男、男があこがれる男、というキャラクターをずっと演じてきて、ご本人は一体どんな感じだったのだろうか。
先日久しぶりに手にした沢木耕太郎「深夜特急」の文庫の2巻目の巻末が沢木氏と健さんとの対談だった。「死に場所を見つける」というタイトル。ちょうど「南極物語」が終わって、「居酒屋兆次」にさしかかる頃に行われた対談。締めくくりが「自分がここで死ぬんだ、という場所を早く見つけたい」と言っていた。それは果たして見つかったのだろうか。