湖名川シティガーデン・スワンという国内最大級の敷地面積を誇るショッピングモールで起こった事件
犯人らは死んだ、だがしかし事件はそれで終わったわけではなかった
それなりに色々ありそうな犯人たちのそれぞれの背景が語られるのだろうか?と無駄な憶測をしてみる読者(自分)の想像など決して届かないところに物語は着地する。
女子高校生たちの小集団の中での諍いとプライドの激突。複雑な感情の絡み合い。
被害者という立場でありながら、些細な行動から世間からバッシングされてしまう過程。
真実を解き明かしたいという理由で、死亡者の遺族が開くお茶会がもたらす混沌。
終盤、別の事件の犯人が判明しページを繰って登場シーンに戻る!この人かー!
バレエ作品の白鳥の湖と、スワンをモチーフにしたショッピングモールの重なり。更には黒鳥のオディールと白鳥のオデットの対比が為されて
語り役の子と同級生の子はそれぞれ白鳥なのか黒鳥なのか…
最高に面白い作品でした。
登場人物が多くてめげそうになるけれど、読後感は満足。
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