2020年8月27日
弊道場へご参加の指導員・お稽古人の皆様
一般社団法人 楽心館
代表理事 石川 智広
新型コロナウイルスに関するご連絡3号
拝啓 益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。平素は弊道場楽心館へのご参加賜り、厚く御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますと共に、罹患された方々の一日も早いご快癒と、感染の早期収束を心よりお祈り申し上げます。また、医療従事者はじめ様々な形で感染防止にご尽力されている皆様に深く御礼申し上げます。
緊急事態宣言発動中およびその前後数か月間は、事業者の皆さま・お年寄りや幼子を持つご家庭の皆さまにとって、先の見えない暗闇の中を歩むような日々であったと思います。しかし私自身は経営者として、この事態は通常インフルエンザより感染力・致死率がやや高い程度のものであって、日常の交通事故の方がはるかに危険であると判断しました。3月までのデータを見て、冷静に結論しました。ところが政府の当初の「感染しない、感染させない」という方針は、間違ったものです。これは感染し感染させた者を加害者。感染させられたものを被害者と意識させました。その結果、感染した方が自殺したり、地域から転出しざるを得ないような差別を生んでしまいました。よほど不注意でない限り、感染は不可抗力・自然現象です。「重症化しない、重症化させない」ことが大切です。
不安をあおる情報が巡る中で、お稽古人さまに対する責任、指導員に対する責任、そして社会に対する責任をどのように果たすべきか?肚は決まっていました。
楽心館は、このような困難な時期だからこそ、お稽古人様・社会のために、何ができるかを考え、お役に立いちたいと考えております。方針は会場が利用できる限り、通常の稽古を粛々と持続することです。なぜならば「平静を危機として、危機を平静として身を処す」ことが、武道に生きる人の姿です。それを楽心館が示すことが、お稽古人様・社会のために役立つ道です。コロナウイルス禍は、所詮、コロナウイルス禍に過ぎません。大地震や戦時ではないのです。逆上して自粛警察のような人々が徘徊する中、コロナウイルス禍を平静として身を処すことは、当然です。これが社会へ広がれば、地域を治めることの一助となります。
楽心館はこれからも、困難な時期にこそ稽古して心身を立て直したい皆さまを万全の体制で支えて参りたいと存じますので、何卒宜しくお願い申し上げます。(感染が不安な方に参加して下さいと、言っているのではございません。どうぞお休みください)
敬具