楽心館 秋季審査会 令和元年千葉市武道館
勝海舟という、立派な方の話です。
関ヶ原の合戦で敗れた薩摩藩は、積年の恨みを晴らす勢いで、江戸へ攻め入ろうとする時のことです。幕臣の勝海舟は、官軍の西郷隆盛と話し合って、江戸を無血開城しました。
勝海舟は、単純に降参するから江戸を明け渡すと、交渉したのではありません。江戸を火を放し、徹底抗戦する準備をしておいて、平和の大切さを説いたのです。まさしく武にして人の道、武道を実践した方だと思います。
明治維新後は新政府の大臣となり、そこから得た私費で、徳川家の庇護・失業した幕臣の援助・西郷隆盛の名誉回復に努めました。
我々は、勝海舟のような100年1000年の社会を見渡した、平和を守る武道人になろうではありませんか!