六月にお嫁に行く花嫁はシヤワセになるという。
何故か?
取り合えず、最寄のブライダルセンターへでも問い合わせて欲しい。
色々とシヤワセな世間を目の当たりにしてもらったところで回答。
天気がいいから。
日本の温帯湿潤気候の風情を想像してはいけない。
スコットランドのハイランダーみたいのを想定してもらいたい。
雨やら強風やら濃霧やらと一年中付き合い、6月だけようやくお天気と休戦するようなところでは、きっと盆も正月も結婚式も一斉にやってくるに違いない。
シヤワセの花が咲いてるから、と思った諸君は小林亜星サウンドと共にヨーロッパを途中下車しながら旅して欲しい。
いずれにしても、6月にお天気とゲリラ戦を展開する極東地域とは話がだいぶ違うのだが、結婚式場には6月料金なるものが存在するという。
ロマンティックが止まらない人々がお客だけに、「イヤーもう、縁起もンですから」とかなンとか訳の分からない事を言いつつ、なし崩し的にスペシャルプライスが通用してしまう。
クリスマスにゴージャスプランをご用意してしまうアーバンリゾートホテルのセンスだ。
なんて美味しい話。
「これこれこうこうこうしますと、とってもシヤワセになりますよ!」
ッてな話は、シヤワセだから商売になる。
人の足の裏を見て同じような事を言うと、両手が後ろに回る。
何にしても、スーパーナチュラルな語り口がポイントだ。
ビジュアル的にもスタイリッシュであるべきだ。
単純に費用対効果の問題なら、本邦の「瀬戸の花嫁」だッて負けちゃいないが、いかにもな土俗さが付きまとう。
3日後には洋上の密室と化した島内で、恐るべき猟奇連続殺人が起こりそうなムードがある。
石坂浩二か古谷一行の出番だ。
違う興行収入が期待できる。
しかし、シヤワセ便乗路線としては、怨念とたたりの渦巻く世界じゃなくて、もっと華やかに行きたい。
桂由美ファッションショーの如く、きらびやかであって欲しい。
てゆーか2月に行けりゃよかったに!
花組スタアとのジョイントショーだったのだぜ。
当日のオリジナルデザインドレスのドールも発表されたというに、一般市場に出た時には¥15,000・・・。
恐るべしキャラクター・マーチャンダイジング。
名曲「今、嫁ぐ日に」を聞いてみ給え。
気分はもう笠智衆。
ああ、待ち遠しいかな「轟華絢爛」最終巻。
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