仲村屋

まがったヘソで生きていた

トライロバレット

2024-12-28 | 本とか


佐藤究作品はこれで三作目。
面白かった!
夢物語ぽくもあるけれど、
現実味が漂っている。
これは、

CGを駆使「しない」方向で
実写化して欲しいななどと!



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白衛軍

2024-12-28 | 劇とか
新国立劇場 中劇場
白衛軍

ナカムラの心に残るシーン。
「ここではウクライナ語を使え」
からの短いやりとり。

言葉は文化だ。
文化は国であり、国とは文化だ。
そしてなにより
言葉はアイデンティティである。

こまつ座さんの雨という作品を思い出す。
言葉、言語というものが
いかにアイデンティティであるのか
しみじみと考えるような舞台だった。

ここではウクライナ語を使え。
あれ?どう言うんだったかな。
もういい、ロシア語を使え。

悲しいんだこれが。
なんだか、重いんだなぁこのシーン。
ほんの短いやり取りだけど、
とても大きい会話であると思った。


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2024-12-17 | 日記
古い古い雑誌の中に見つけた
中村翫右衛門さんの写真!





実は翫右衛門さんの著書を、
古本屋散策して集めて、
付録に付いていたソノシートを
聴くためにプレーヤー買って、
何とかデータにしてスマホに!
勧進帳の冨樫の台詞、
巷談本牧亭の台詞、
俊寛の台詞、
そんなに長いものではないけど。

勧進帳の音源は、
もしかしたらもっと現存してる?
山伏問答の所めちゃくちゃ聴きたいな。

亡き祖父母は芝居好きだったし、
きっと翫右衛門さん知ってたろうな。
うちの母は、梅之助さんまで分かるって。

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2024-12-16 | 映画とか
映画 エゴイスト を観た。

創作物における、表象という概念。
担うという事。
やっと、こうして向き合う作品が、
俳優が、出てきてくれた感。

マジョリティの作ってくださる
可哀想で感動する、そういう
マイノリティの話ではなくて。
マジョリティの俳優さんが挑戦して、
なんか頑張って、
マイノリティ役に体当たりした!
そういうのじゃなくて。

正直そういう感想。

なんか、妙に感慨深いなこれは。

編集がとても好きで、
彼らの生活を近くで共有してる、
そんなドキュメントちっくな空気。

どこかにいる、現実の誰かたち。

俳優の演技で伝わる映画だった。
わざわざ切ないBGMとか、
デカデカ流れずホッとした。
それで十分だった。
言葉は時に少なくていい。
もっと雄弁なものもある。

いかにも!なステロタイプを
コテコテに盛り付けない、
それでいて、いるいる!という
リアリティのある演技はいいね。
サラッとやってるように見えて、
そうとう繊細な匙加減を
模索したのではないかしらん。


最初に書いたとおり、
現実にいる人たちの表象問題が、
殊更に当事者性をゴリ押すのでなく、
当たり前のものになっていってほしい。

多くの人には、物語が必要であるから。




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2024-12-13 | 日記
養成所初年度。
まずは、日本の国語教育は、
日本語の法則を教えないという話から。
日本語のアクセントは高低である。
とか、
鼻濁音、母音の無声化。
鼻濁音は、正しい音節で。
複合語の場合の分け方。
例外にあたる単語云々。
その中でのまた例外云々。
尾高アクセント単語+助詞「の」は平板化。
滑舌、アーティキュレーション。
じゃまず外郎売の読み方をあたって、
暗記して噛まずに暗唱しましょう、
最後に表現を加えて個別に発表します。
その間、アクセント課題たくさん。
とにかく正しいアクセントは、という意識。
この頃のことは
厳しかったからよく覚えてる。

鼻濁音がちゃん言えず
無声化がうまく言えず
滑舌がなかなか良くならず
アクセント間違いを指摘されて、
即座に言い直せないと
音感が悪いと怒られる。
ジワジワ基礎の段階で人が減り
二年目には3クラスが2クラスになった。

マイクを立ててレッスンというのは、
1年目にはもちろんなかったのだった。
まず、スタート地点まで行くための基礎。

なんか、最近になってよく思い出す。
基礎に始まり基礎にかえるのかな。

とにかく言葉。
言葉に対する回路の強化が最近のテーマ
だからかもしれないなあ。
歌舞伎の台本を読んで
名優の音声を聴いたりして、
日本語をより意識していると
母音子音連母音…アクセントの高低。
日本語は美しいなと思う。

劣等生なりにもそんな事を最近考えている。







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