仲村屋

まがったヘソで生きていた

2024-12-16 | 映画とか
映画 エゴイスト を観た。

創作物における、表象という概念。
担うという事。
やっと、こうして向き合う作品が、
俳優が、出てきてくれた感。

マジョリティの作ってくださる
可哀想で感動する、そういう
マイノリティの話ではなくて。
マジョリティの俳優さんが挑戦して、
なんか頑張って、
マイノリティ役に体当たりした!
そういうのじゃなくて。

正直そういう感想。

なんか、妙に感慨深いなこれは。

編集がとても好きで、
彼らの生活を近くで共有してる、
そんなドキュメントちっくな空気。

どこかにいる、現実の誰かたち。

俳優の演技で伝わる映画だった。
わざわざ切ないBGMとか、
デカデカ流れずホッとした。
それで十分だった。
言葉は時に少なくていい。
もっと雄弁なものもある。

いかにも!なステロタイプを
コテコテに盛り付けない、
それでいて、いるいる!という
リアリティのある演技はいいね。
サラッとやってるように見えて、
そうとう繊細な匙加減を
模索したのではないかしらん。


最初に書いたとおり、
現実にいる人たちの表象問題が、
殊更に当事者性をゴリ押すのでなく、
当たり前のものになっていってほしい。

多くの人には、物語が必要であるから。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

🔥

2024-10-28 | 映画とか
華氏451度(映画:1966)を観た。
仲村、まだ生まれてない。
味わい深い映画だった。
原作とは違うエンディングが良い。
これも良い。余韻がある。
古い映画なので特殊効果や、
凝りにこった小道具などはない。
それがいい、なんともいい。
個人的に仲村は、
CG映画に生身の俳優も出てる!
と、感じる映像があまり得意ではない。
視覚に膨大な記号をぶち込まれては、
何を1番見せたいのかと感じたり、
アレコレ精巧にリアルにと作り込んでは、
何かが薄まる。
そういう点で、登場人物たちを
落ち着いて追えたなあと思うのだわ。

モンターグが本にハマっていく姿、
印象的だったし、また、
こんな法律の社会にあって、
処分する本を色々くわしく語る隊長は、
すごく悲しいのかもしれない。
だって、詳しいんだよ本に。
小説も哲学も。
そんな人が本を焼く仕事をしてたんだ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする