映画 エゴイスト を観た。
創作物における、表象という概念。
担うという事。
やっと、こうして向き合う作品が、
俳優が、出てきてくれた感。
マジョリティの作ってくださる
可哀想で感動する、そういう
マイノリティの話ではなくて。
マジョリティの俳優さんが挑戦して、
なんか頑張って、
マイノリティ役に体当たりした!
そういうのじゃなくて。
正直そういう感想。
なんか、妙に感慨深いなこれは。
編集がとても好きで、
彼らの生活を近くで共有してる、
そんなドキュメントちっくな空気。
どこかにいる、現実の誰かたち。
俳優の演技で伝わる映画だった。
わざわざ切ないBGMとか、
デカデカ流れずホッとした。
それで十分だった。
言葉は時に少なくていい。
もっと雄弁なものもある。
いかにも!なステロタイプを
コテコテに盛り付けない、
それでいて、いるいる!という
リアリティのある演技はいいね。
サラッとやってるように見えて、
そうとう繊細な匙加減を
模索したのではないかしらん。
最初に書いたとおり、
現実にいる人たちの表象問題が、
殊更に当事者性をゴリ押すのでなく、
当たり前のものになっていってほしい。
多くの人には、物語が必要であるから。