そっか、王倩(おうせん)が、忽蘭(くらん)に嫁ぐ候補になったから、顧采薇としては、忽蘭に行かないから、それはそれで良いわけね。
皇后の謝宛如(しゃえんじょ)としては、思いがけない展開で、喜びます。だって、王倩を、皇帝の馬子隆(ばしりゅう)の側室にすると言う皇太后の考えを阻止できたんですからね。でも、その皇太后も、自分と駒としては、王倩は、そう役に立ちそうにも無いので、がっかり感はさほどでも無いのよね。
忽蘭に嫁ぎたく無い王倩は、皇太后に泣きつこうとしても、門前払い。王倩は、心から、頼もうって感じじゃなくて、誰に対しても、全て演技なんだもの。そして、王倩は、仲が良い(自分でそう思っているだけ)謝宛如に、頼むと「あなたにできる事がある」と、言われます。それは、蕭キ(しょうき)を、誘惑しろと言うもの。
王倩が、それに応じたとも知らず、王倩のために、王ケンは、人肌脱いで、会いたくも無い賀蘭箴(がらんしん)と会い、王倩の嫁候補を考え直して欲しいと、頼みます。
安平王の馬子澹は、密かに、都に戻って来ています。