現在、名古屋ボストン美術館で開催されている「ゴーギャン展」、そして名古屋市美術館の「だまし絵展」。
芸術を鑑賞するというのは、なかなか気力体力ともに消耗するものなので、いつもなら展覧会をはしごすることはありません。
しかし、今回は開催時期もちょうど重なっており、日程的にもあまり余裕が無かったので、高速代節約のためにもやはり両方一日で観てしまおうということにしました。
どちらも名古屋市内ですし、二つの美術館は距離もそんなに離れていないしね。
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まず、午前中にゴーギャン展に行ったのですが、まずまずの込み具合でしたかね。
11時ごろ到着したのですが、駐車場はまだまだ余裕でした。
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ここは金山駅の目の前なので、電車で来る方も多いのかな?
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そういえばボストン美術館が開館してからもう10年たつのに、今回が行くのは初めてです。
ビルの中に入ると、「ベビーカーと車椅子のかたはこちら」と表示があり、警備員のおじさんがエレベーターに親切に案内をしてくれ、展覧会の受付のお姉さんも親切に色々と説明をしてくださり、この点は非常に好印象でしたよ。
掃除のおばさんや、ミュージアムショップの店員さんも、皆さん非常に愛想が良く、ここの全体の雰囲気は私は好きかも。
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さて、ゴーギャンですが、今回の展覧会の目玉はなんと言っても日本初公開の大作
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」です。
こちら→http://www.nagoya-boston.or.jp/gauguin/guide.html
この作品の為だけにしつらえられたような薄暗い別室にこの絵は展示してあり、少し高い所から見られるようにひな壇も用意してありました。
何ていうのかな・・・、とにかく圧倒的な存在感ですね。
こちらに迫ってくるような、でも人が多く描かれているのに全く賑やかな感じでは無く、とても静かな雰囲気の絵。
横たわる赤ん坊はちっちゃくて可愛らしい、座っている女性たちの目は色っぽい。
うずくまる老婆の表情は、すべてを受け入れたのか、それとも諦めたのか、絶望しているのか。
ゴーギャンは、この大作を描きあげた直後に砒素を飲んで自殺をはかります。
この絵にたどり着くまでのゴーギャンの様々な苦労、心労を考えると、ゴーギャン自身の姿が左端の老婆に重なるような印象も受けますが・・。
結局、この時にはゴーギャンはあと少しの間生かされることになったわけですが、最期は誰にも看取られずに亡くなったのだとか。
なんか・・・この人とっても寂しい人だったようですね。
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展示室の出口付近に、絵本や資料などが置いてあるちょっとしたスペースがあったのですが、そこに「我々はどこからきたのか~・・」の人物配置を好きなように変えたり、着せ替えなどをして遊べるようになっているものが置いてありました。
多分、これはお子様向けに遊べるようになっているのでしょう。
長女も喜んであれこれ動かして楽しんでいましたが、でもこの絵が問いかけているテーマみたいなものを考えてみると、こんなことしてこの絵で遊んでいいのかしら?と、チラッと思いますけどね(笑)
でも、面白かったから、良しとしよう。
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その後、金山駅ビルの中の和食屋で昼食を済ませて、さて次は名古屋市美術館の「だまし絵展」です。
ちょっと、これは正直ビックリ!でしたよ!
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何がビックリって、名古屋市美術館で入場チケットを買うのに40分も並ぶなんて、なんじゃこりゃ?ですよ。
ディズニーランドじゃあるまいし、何でこんなに混んでるの?この展覧会。
下手したら、数年前のゴッホ展より混んでるよ。
もう6月7日で終わってしまうこの「だまし絵展」にこれから行くつもりの方は、コンビニなどで前もってチケットを買って行かれるのが正解でしょうね。
ただ、そうするとJAFの割引がききませんが(笑)
すぐ向かいにある名古屋市科学館の警備のおじさんが言ってましたが、「だまし絵展」はとにかくお子様達にも凄い人気で、土日になるといつもこんな感じなんだとか。
だから、お父さんお母さんに平日に休みをとってもらって観に来てね♪ということだそうです。
「だまし絵展」はこちら→http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2009/damashie/index.html
展示の方はというと、確かに面白いですよ。
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野菜や果物で出来ているおじさん(いや、皇帝でしたね、失礼)の顔とか、エッシャーの視覚マジックとか、本物そっくりの静物画など、観ていて楽しいですよね。
沢山の子供達に、こういうところから本物の美術に触れてその楽しさに目覚めて欲しいと思います。
でも、ぶっちゃけ混雑しすぎていて疲れました(笑)
美術館の中で、子供と手をつないでいないと迷子になりそうってどうなのよ?
名古屋市美術館で、今までそんな経験したこと無いよ。
ということで、今回の展覧会は大成功でしたね、名古屋市美術館。
またこういうのやって欲しいですね♪
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