ちょっと思い出話。
マスターへ
この料理を創ると今でもあなたを思い出し、
苦笑し、会いたいなと思います。
そして少し寂しくなる。俺もだいぶあなたの歳に近くなって来たからね。
昔々のお話です。
「ア 一心」と言うお店がありました。日本酒居酒屋と言えば良いのかな。
「ア」は本来は梵字です。
カウンター席とテーブル席、奥に小上がり。
うん、今でも鮮明に覚えてる。
場所は新宿三丁目。花園神社の横の地下。
なので、
今はもうありません。
登坂はこのお店で日本酒がどんなに美味しいのかを教わり、
「肴」とは何かと諭され、
美味しいものを頂いた分だけ高い授業料を払い、
その時期では規範外での友人に出会い(所謂、お店の常連さんですね😅)、都庁にお勤めの方や(遠藤さん見てる?😄)お医者さん(ハルちゃん先生〜)、メーカーのエリート社員さん、ある1日だけ出会って呑み明かした人達。
蔵の人達ともたくさん出会い、
当時1人のとても大切な人とも出逢い、
そして、
何より「下山幸雄」さんと言うオーナー(皆マスターと呼んでいました)あなたに出逢った、
初めて「常連」として入り浸ったそんなお店。
創るたびにあなたと心の中で会話してしまいます。その度に怒られてる気がする💦
そもそもが客に媚びるお店ではなく、
メニュー表はあるが基本常連にはそんなものは出されず肴を出され、
「これどうよ」とマスターからドヤ顔されて😄
当時お財布の中が少し寂しい自分にとってはお会計にドキドキし、
閉店時間が過ぎてもそこからマスターと呑み明かし、その後に焼肉に連れて行ってもらったり、、結果その日の飲み代よりも高いお金をマスターに支払わせると😄
思い出しても笑える話しかない。
そう言えば酔っ払ってマスターと夜中3時まで飲んでお会計が5万円💦そんな時もあった。書ききれないぐらい色々な事を今でも昨日の事の様に思い出します。
まだね、教わったレシピを覚えてるし、良く創る。
凹んでる時はあなたが唐突に頭の中に出てきて、んで怒られる。
その度に元気をとり戻す。
今少し時間はかかるけれど、また一緒に呑もうね。まだまだ教わった料理つくって、日本酒呑んで、んでお土産持ってそっち行くから。「黒吟」とかは持って行けないよ😄
今日の料理は美味く出来た💕ありがと