中山育子オフィシャル・ブログ

シンガー いっこの散歩道

96歳のチェリスト

2012年04月26日 | 音楽
知人がプロデュースしたドキュメンタリー映画
「Elegance 自尊の弦を響きにのせて~96歳のチェリスト 青木十良~」を
観賞して来ました。
(オーディトリウム渋谷にて4/21~27、限定モーニングショー) 
青木十良(あおき じゅうろう)さんのチェロの音色は自然でのびやかで素晴らしかったです。
96歳で現役のチェリスト、ひたすら音楽に誠実に向き合ってきた情熱・優しさ・温かさが
ひしひしと伝わって来ました。

会場で青木さんを紹介した新聞記事のコピーをいただきました。
その中に紹介されていた青木さんのコメント

「演奏家はうまいとだけ感じさせたら、まずいと思います。
  それを感じさせないよう、感動を伝える、そこまで行かなくては。
  僕もだんだん歳をとってくると、音楽というのは結構、
  難しい仕事だなっていうのがわかってきます。」

「テクニックがあって、音楽性がでるというものではないと思います。
  音楽が要求するから、テクニックが高まるのだ。
  端的に言えば、音楽性の無い人は、テクニックも良くならないと思います。」

「フランス語のエレガンスという言葉の根底にあるのは自尊です。
  日本語の気品・品格にも通じるものだと思います。
  自分を信じ、他の人を尊ぶ。それが全身にみなぎって表現できた時は、
  100パーセントよい音楽をやったと思います。」
 (そのことが最も困難なことで、自分はまだまだ数パーセントしか出来ていないと
  映画の中ではお話しされていました)

すべての芸術というものは、エレガンス・・・
とても深い意味がありますが、確かにそうかもしれません。

渋谷に行ったついでに今日オープンした「渋谷ヒカリエ」に寄ってみました。
混雑していたので、各階をさーーーっと見学して、
7階「タコ・ニョッキ」という面白い名前のビストロの窓際の席で、
ランチではなく(他で食事をしてしまった為)コーヒーを1杯いただいて来ました。
そのお店は案外スッと入れました。
「ヒカリエ」はインテリアが素敵で、最先端お洒落でした。
次回はゆっくり行ってみたいです。

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