本を整理する度に、何となく処分できなくてずっと手元にあるものが何冊かありますが、
その中の一冊が『一絃の琴』(宮尾登美子)です。
一絃琴に魅せられて人生を琴に傾け尽くした女性の物語。
主人公が一絃琴に出会った頃
(私の要約ですが・・・)
「一絃琴は言い伝えによると在原業平が須磨の浦に流された時
都が恋しくて浜辺に出ると渚に舟板が流れついていて
それを拾って冠の緒を張り、岸辺の葦を切って指にはめて
かき鳴らしたのがこの琴の始まりと言われていて、哀れにも美しい話です」
そして琴の初稽古の際に師匠が弟子に言った言葉
「この琴は絃が一本しかありませんから弾くひとの態度がそのまま正直に表れます。
心が乱れたら演奏も乱れ、心が正しければ音色も自然に正しくなります。
かりそめにも邪念など持たず、思いを凝らし、いつも一生懸命弾きなさい」
この本を初めて読んだ時、一絃琴と歌は同じ性質があるな・・・と思い、印象に残った部分です。
今、本の整理をしていますが、やっぱりこの本は残そう
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その中の一冊が『一絃の琴』(宮尾登美子)です。
一絃琴に魅せられて人生を琴に傾け尽くした女性の物語。
主人公が一絃琴に出会った頃
(私の要約ですが・・・)
「一絃琴は言い伝えによると在原業平が須磨の浦に流された時
都が恋しくて浜辺に出ると渚に舟板が流れついていて
それを拾って冠の緒を張り、岸辺の葦を切って指にはめて
かき鳴らしたのがこの琴の始まりと言われていて、哀れにも美しい話です」
そして琴の初稽古の際に師匠が弟子に言った言葉
「この琴は絃が一本しかありませんから弾くひとの態度がそのまま正直に表れます。
心が乱れたら演奏も乱れ、心が正しければ音色も自然に正しくなります。
かりそめにも邪念など持たず、思いを凝らし、いつも一生懸命弾きなさい」
この本を初めて読んだ時、一絃琴と歌は同じ性質があるな・・・と思い、印象に残った部分です。
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