Windows 3.1が主流だったころから、Windows 95が出てすぐぐらいまでは、プリインストールPCに各社の独自起動メニューがありました。
たとえば、NECの98ランチとか、富士通のFM Menuとか。
MacでもPerformerにはat easeというのがありましたね。
しかし、現在は皆さんもご存じのとおりとんと見かけなくなりました。
Turbolinux Homeで起動メニューが復活して、ノスタルジックな気分に浸った方もいるのではないでしょうか。
ただ、このメニューはだいぶ使いにくいです。
そもそもアイコンが9つしかなくてカスタマイズ不可、他のアプリケーションを起動しようとしたらえらくやりにくい方法で起動しなければいけないので。。
翻って、いわゆるデスクトップLinuxのアプリケーション起動メニューはどうなんでしょう。
とりあえず話をKDEにしぼると、少なくともWindowsよりはわかりやすいのではないでしょうか。
Widowsのスタートメニュー(のプログラムのところ)は、各メーカーごとにカテゴリーが作られ、その中にアプリケーション名が登録されます。
すなわち、自分が使いたいアプリケーションの名前とメーカーを知らないと(基本的には)起動することができません。
KDEのKメニューは、アプリケーションのジャンルごとに分かれており、かつより一般的な名称も(対応している必要があるものの)付いています。
たとえば[グラフィックス]の[ペイントプログラム(KolourPaint)]などです。
このへんはアプリケーション名だけとか一般的な名称だけとか、両者を表示する場合どっちが先かなど細かく設定できます。
多くのディストリビューションでは、Windowsでアプリケーションをインストールするよりも簡単にインストールできたり、そもそもCD何枚分のアプリケーションがてんこもりだったりするので、同じようなアプリケーションがいくつもインストールされるということも多いでしょう。
かといって同じ機能を持ったアプリケーションを用途に応じて使い分けるということは通常はそれほどないので、ただの肥しになりがちです。
対策としては、そもそもインストールするアプリケーションを削る方法もあるものの、やはり使い続けるとそれだけ増えていきますし、既存のデータを残すなどの理由により削除したくないこともあるでしょう。
となると、やはりなんらかのランチャーがあったほうがいいのではないかと思うのです。
全画面占有するタイプではなく、FM Menuのようにウィンドウ形式で表示されるものです。
よく使うソフトはそちらから起動し、あまり使わないのはメニューから起動する。
そのランチャーも、Kメニューの利点を生かしてジャンル分けと一般的な名称も入っている。
ユーザはカスタマイズ自由。自動的に登録されるような仕組みは用意しない??
いや、あまり考えていません。
私自身ショートカットをひとつのディレクトリに入れて、簡易ランチャーのようにして使っています。Windows上では。。
Windowsでもランチャーのフリーソフトはたくさんありますが(知ってるのはずいぶん前の事情なので現在は違うかもしれませんが…)、Linuxではちょっと思い当たる節がないのですよねぇ。
KDE-Apps.orgでも見たことがありません(たぶん)
仕様策定には時間がかかるでしょうが、実際にものを作るのはそれほど難しくないと思います。
なーんてことを考えてみたのですが、どうでしょう>誰となく