Linus Torvalds氏がGNOME 3を酷評、Xfceへ切り替えたことを明らかに
Linusさんは何かにつれ結構燃料を投下する人なので、さほどの驚きはないんですが、何だか話題になっているようではありますね。
確かにGNOME ShellはLinusさんがあまり好まない方向に進化しているとは思いますが、同時にだから何なの、とも思います。別にLinusさんがいいというものがいいUIというわけでもないですし。
私はASCII.technologies 2011年 08月号
でUbuntu 11.04とFedora 15のUnityとGNOME Shellの比較レビューを書きました。詳しくはそちらをご覧いただきたいのですが、客観的に評価すると現段階ではUnityのほうがまだ完成度は高いかな、と思います。
ただし、私個人としてはGNOME Shellのほうが好みです。
まずいいのはアプリケーションの起動がしやすいところ。Unityだと名前を覚えていないアプリケーションを起動しようとすると何度もクリックする必要があって非常に鬱陶しいですが、GNOME Shellだと従来のカテゴリが即座に出てくるので起動が簡単です。
あとUnityはワークスペースがデフォルトで4枚しかなく、起動したウィンドウは原則としてすべて最大化されます。ということは、最大4枚のウィンドウを起動することしか考慮されていないということです。
一方GNOME Shellはワークスペースの数は動的に増減できますし、ウィンドウは原則として最大化できないので散らばります。ただ、ワークスペース間でウィンドウの移動は簡単にできるので、用途に応じてワークスペースレベルで分類するのがよさそうです。
最近のディスプレイの高解像度化を考えると全画面表示が必要な場面は以前よりも減ったわけですし、Global Menuもないのでマウスの移動距離も短くなります。というか、GNOME Shellだとフルキーボードオペレーションも以前より簡単になってるんじゃないでしょうか。あくまでたぶんですが。
カスタマイズの出来なさ加減はUnityもGNOME Shellもどっこいどっこいで、Unityは完全にCompizなのでCompizConfig Setting Managerとかで設定を変更して壊れた、という話をよく聞きますが、GNOME Shellはそこまでのことはあまり聞きません。まぁそれだけCompizが広く以前から使われておリ、Clutterはそうでもない、ということなのかもしれませんが。ただ、Fedora 15ではGNOME Shellの拡張機能も用意されているので(しかも便利なものもいくつかる。詳しくは冒頭のドッテク参照)、Unityと完全に同じ、ということはなさそうです。少なくとも私は、今のところUnityの拡張機能というのは聞いたことありません。
Unityが登場したのがUbuntu 10.10(2010年10月)、GNOME Shellが登場したのは2011年4月ということでどちらも1年も経ってないわけですし(GNOME Shellなんて半年も経ってませんよ!)、当面は進化を見守るのが大人の対応じゃないでしょうか。
GNOME 2だって時間をかけてGNOME 2.32まで来たわけですし。
Linusさんは何かにつれ結構燃料を投下する人なので、さほどの驚きはないんですが、何だか話題になっているようではありますね。
確かにGNOME ShellはLinusさんがあまり好まない方向に進化しているとは思いますが、同時にだから何なの、とも思います。別にLinusさんがいいというものがいいUIというわけでもないですし。
私はASCII.technologies 2011年 08月号
ただし、私個人としてはGNOME Shellのほうが好みです。
まずいいのはアプリケーションの起動がしやすいところ。Unityだと名前を覚えていないアプリケーションを起動しようとすると何度もクリックする必要があって非常に鬱陶しいですが、GNOME Shellだと従来のカテゴリが即座に出てくるので起動が簡単です。
あとUnityはワークスペースがデフォルトで4枚しかなく、起動したウィンドウは原則としてすべて最大化されます。ということは、最大4枚のウィンドウを起動することしか考慮されていないということです。
一方GNOME Shellはワークスペースの数は動的に増減できますし、ウィンドウは原則として最大化できないので散らばります。ただ、ワークスペース間でウィンドウの移動は簡単にできるので、用途に応じてワークスペースレベルで分類するのがよさそうです。
最近のディスプレイの高解像度化を考えると全画面表示が必要な場面は以前よりも減ったわけですし、Global Menuもないのでマウスの移動距離も短くなります。というか、GNOME Shellだとフルキーボードオペレーションも以前より簡単になってるんじゃないでしょうか。あくまでたぶんですが。
カスタマイズの出来なさ加減はUnityもGNOME Shellもどっこいどっこいで、Unityは完全にCompizなのでCompizConfig Setting Managerとかで設定を変更して壊れた、という話をよく聞きますが、GNOME Shellはそこまでのことはあまり聞きません。まぁそれだけCompizが広く以前から使われておリ、Clutterはそうでもない、ということなのかもしれませんが。ただ、Fedora 15ではGNOME Shellの拡張機能も用意されているので(しかも便利なものもいくつかる。詳しくは冒頭のドッテク参照)、Unityと完全に同じ、ということはなさそうです。少なくとも私は、今のところUnityの拡張機能というのは聞いたことありません。
Unityが登場したのがUbuntu 10.10(2010年10月)、GNOME Shellが登場したのは2011年4月ということでどちらも1年も経ってないわけですし(GNOME Shellなんて半年も経ってませんよ!)、当面は進化を見守るのが大人の対応じゃないでしょうか。
GNOME 2だって時間をかけてGNOME 2.32まで来たわけですし。