23日に
江戸東京博物館に行ってきました。これが3回目で、常設展は2回目、特別展は1回です。というか、特別展に行った時はリニューアル工事中で常設展はやっていなかったような……。
もちろんリニューアル後に行ったのは初めてです。
ここは写真撮影オッケーなので、興味深い資料はいろいろと撮影してきました。一部ではフラッシュの使用も許可されています。
最後に図録『図表でみる江戸・東京の世界』も購入しました。ただし、これは江戸東京博物館オープン当初の資料なので、現在の展示物とはかなりの食い違いがあります。もちろんそれはわかっていて購入しました。次に行く時は図録もリニューアルされてるといいなと思いまして、古いのもあったら比較できていいのかなと思ったのです。
「江戸時代と現代の年間収支」という図表があり、興味深くて撮影しました。内訳は次のとおりです。
江戸時代のある大工
家族構成 夫婦と子供1人
住まい 借家
一年間に働いた日数 294日(正月・節句・悪天候の日は休み)
実収入 銀1貫587匁6分
実支出 銀1貫514匁
支出の収入に占める割合 95%
「文政年間万録」をもとに作成
東京都内の平均的サラリーマンの年間収支
家族構成 夫婦と子供1人
住まい 民営借家
一年間に働いた日数 約240日
実収入 5,926,380円
実支出 5,893,500円
支出の収入に占める割合 99.44%
「都民のくらしむき」東京都生計分析調査 平成25年度報をもとに作成
江戸時代より貧しくなってる(生活に余裕がなくなってる)じゃん! と思って撮影しました。
そして『図表でみる江戸・東京の世界』のデータでは、
東京都内の平均的サラリーマンの年間収支
家族構成 夫婦と子供1人
住まい 民営借家
一年間に働いた日数 約240日
実収入 6,049,536円
実支出 5,351,256円
支出の収入に占める割合 88%
「都民のくらしむき」東京都生計分析調査 平成2年度報をもとに作成
となっています。
支出の内訳のグラフもありますが、そちらの数値は省略します。「その他」の割合が大きいので一概にはいえませんけど、住居費や税・保険料が上がって衣類費が約2/3に減っているので、やはり余裕がなくなってると見ていいでしょう。
もともとは江戸時代より現代のほうが暮らし向きは楽になっていますよという意図だったのでしょうが……。
こういうことを突き合わせするために買ったわけではないのですが、なかなかにショックでした。