いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

IBusの近況

2016年01月12日 22時18分46秒 | 言語入力機構
最新のIBus (1.5.11)でサポートしたいくつかの機能を紹介します。

1. Appindicator/StatusNotifierのサポート
厳密にいえば、サポートされたのはIBus 1.5.10からですが。

右下を見ると、KDE PlasmaでAnthyのアイコンが表示されています。
Kubuntu 15.10のPlasmaはバージョン5.4.2 (今日現在)で、このバージョンではxembed(レガシーアイコン)サポートがないので、Appindicatorで表示していることがわかります。
とはいえ、Plasma 5.5ではxembedサポートが復活しているのですが。
ちなみに16.04 LTS開発版のIBusは1.5.11になっているのですが、Appindicatorサポートは有効になっていません。バグ報告するつもりですが、代わりにやってくださってもいいのよ。
15.10ではgconfにつまらんバグがあって、IBusのビルドができません。なのでこの環境作るだけで大変でしたよ。

2. アイコンでステータス表示のサポート

今まではopenSUSEのパッチを当てないとできませんでしたが、IBus 1.5.11でMozc 2.17.2313.102をビルドすると、この機能をサポートするようになります。私が知っている限り、現在これができるIMエンジンはMozcだけです。他でもできるようになるといいんですけど。

Xubuntuでももちろん行けるのですが、超見にくいです。どうすればいいんでしょうねこれ。

3. プロパティパネルの表示位置の変更

プロパティパネルを[常に表示する]にした場合、[自動的に隠す]と同じくカーソル(キャレット)の下に表示されていましたが、1.5.11からは右上に表示されるようになりました。ただしKDEとLXDEではスクリーンショットのとおり右下に表示されます(何故?)。
IBus 1.4.xにあった状態パネルが復活した、といえなくもなくもなくもない感じです。どっちやねん。
プロパティパネルの表示位置はソースコード決め打ちで、動かしても保存してくれるわけじゃないですし、復活したとはいえませんね。でも、IBusを使ってもいいかなと思わせる程度には便利だと思います。
あと、左側のハンドルに濃い灰色が付くようにもなりました。これでどこを掴めばいいかがわかりやすくなりました。

追記:
というわけで(?)、ibus-anthyもicon_prop_keyに対応していました。完全にチェックが漏れてました。
コメント (2)
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