いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

OracleがNetBeansをApache Software FoundationのIncubator Projectに移管する旨の提案を公表

2016年09月15日 00時30分00秒 | OpenSource Software
Oracle Proposes NetBeans As Apache Incubator Project

私の中でNetBeansVirtualBoxは2大Oracleが維持する理由がわからないプロジェクトなので、驚きはしましたが来たるべき時が来たかという感じです。
Apache Software Foundation (ASF)のIncubatorプロジェクトに移管というのは、Apache OpenOffice (AOO)と同じスキームですが、AOOにはOracleの社員は1名しか参加しなかったわけです。しかし、Proposalを見る限りだとNetBeansにはOracleの社員もいっぱい参加しているので、AOOと同じと見ることはできないでしょう。ただ、IBMがOracleに代わっただけで、結局はほとぼりが冷めたら社員を引き上げる、またはクビにするんじゃないの、という予測はできます。楽観視できるくらい信用できる会社であればよかったのですけど。

ちなみにIncubatorプロジェクトでどんなことが行われるのか、あるいは行われないかはAOOの先例が参考になります。決して箸の上げ下げまで面倒見てくれるようなことはないですよ。

企業スポンサーを失ったというのはどう考えても悪いニュースですが、いいニュースを考えてみるとApache License 2になるので現状から見るとかなりゆるいライセンスになること(CDDLはかなり扱いにくいみたいです。理由はよくわかりませんが)、開発者が入ってきやすいこと、VCSがMercurialからgitになること、などが思いつきます。プロプラなライセンスで面白いものが登場したりするかも知れませんね。

AOOとは違って開発者のためのアプリケーションで、また規模もAOO程はでかくないので(でもソースはzipアーカイブで200MBはある)、細々とメンテナンスが継続されそうな気はしますけど、どうなんでしょうか。

しっかしライセンスのページに書かれていることと、ASFのIncubatorプロジェクトにする(イコールApache License 2にする)という全く正反対のことを軽々しくやってのけるからOracleのことが信じられないし、本当に大嫌いです。
コメント
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