長野県千曲市 酒乃生坂屋 ブログ

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東北への道 報告

2011-05-15 17:11:42 | インポート

東日本大震災から ちょうど2カ月経った5月11日より、今回甚大な被害を受けた、宮城県と福島県の蔵元さんと酒販店さんに少々でも元気づけられればと思い、行って参りました。

初日は日高見と墨廼江さんがある石巻市へ。 石巻に近づくにつれ、まず今まで感じたことのない、何とも言えない香りに気持ちが落ち込み、日高見の平井社長に案内された、日和公園から石巻の海岸沿いを見たときには絶句でした。街が何もなくなっている。あんなに高いところまで津波が押し寄せてきたんだ。船が街のあちこちに放置されている・・・。平井さんが、今回の災害で私は奇跡の連続で生かされました。と言った気持ちがひしひしと感じられ、心が痛くてたまりませんでした。両方の蔵元さん共に蔵の復活までには、時間とお金が莫大にかかるにもかかわらず、私たちはまだ良い方です。と笑って前を向いている姿を見て、改めてファンになり、末長くお付き合いしていきたい気持ちでいっぱいになりました。

2日目は宮城でお世話になっている同業酒販店さん4件をお見舞を持って訪問させて頂きました。皆さんお気持ちの強い方で、こんなことで負けてたまるかという気持ちで、毎日汗だくで働いている姿に感激しました。震災で割れなかったお酒を持って、自分のところよりもっと被害が大きかったところに、力水です。命の水です。と言って提供し、大変喜ばれた話や、自衛隊のキャンプ地に持って行って、毎日の精神的重労働で中々寝付けない方に凄く感謝された話を聞きました。酒を通して伝えられることがいっぱいいっぱいあります!と力強く語っていた姿が忘れなれないし、私自身が凄く勇気づけられました。

夜は、郡山まで戻って、飛露喜さんと大変お世話になっている先輩酒販店さんと、今後の日本酒について、パンツ一丁で語り合いました。福島は熱い! 福島の団結は凄い! 情熱がハンパないです。 この苦境を必ずや乗り切ってくれると確信しました。信州も見習わないといけない事が沢山。励ますつもりが逆に凄く勉強になりました。

最終日は飛露喜酒造に行って、昨夜語り合ったことの復習をしてこれからの飛露喜酒造の話を聞いて帰路につきました。

今回の東北への道で 私は、いつも通りの生活が出来ていること、そして今回留守を守ってくれた家族・スタッフにそして日頃より応援して下さるお客様にに改めて感謝の気持ちがこみ上げてきました。また、当たり前のことをしっかりやり、人のために頑張り続ける事が如何に重要かを被災地を目の当たりにして感じました。今回の震災の復興は本当に時間がかかると思います。長期にわたっての頑張りが必要ですが、私はやろう!と決心しました。思えば私も、生まれてから奇跡の連続で生かされてるものですから・・・・・。