技術:横山です。
昨年末あたりからAmazonプライムでモノクロ時代の古い映画が無料で数多く見られるようになっていたので、色々見ていたのですが、その中で特に印象に残った作品を2つ紹介したいと思います。
1つ目は「宇宙怪獣」(旧題は「X星から来た吸血獣」らしい)で1958年制作の映画。内容は人類初の宇宙飛行士が地球に帰還して着陸しようとする正にその時、突如トラブルが発生し宇宙船は墜落、パイロットは死亡してしまうが、数時間後彼は突如蘇える。なんと彼の体には未知の地球外生命体が寄生しており、彼を苗床に数を増やし地球を侵略しようとしていたのだ!!
てな感じで、ありきたりと言えばありきたりですが、制作年代を考えるとこんな感じでしょうね。
但し、この映画内容は平凡ですがAmazonプライムオリジナルと思わしき字幕の翻訳が凄まじく、グーグルで機械的に翻訳したのか全体的に一昔前の英語の教科書みたいな不自然な言葉が頻発します。
こんな感じ(冒頭、宇宙飛行士が地球に帰還する際に司令部と更新するシーン)
「機器によると私の降下は正常です」
「私は臨界速度に近づいています」
「私は困っています! ジェット機は私の速度を遅くしていません!」
「私は地球に近づきすぎている!」
「私は私のクラッシュゾーンがあなたの場所の北東10マイルになると予想しています」
最初の会話からして頭痛がしそうですが、この他にも、敬語・ため口・男言葉・女言葉が入り乱れ、計画の責任者らしい老人が部下の女性に対して「お願いね」と頼み、部下の女性は「解った」とぶっきらぼうに返す。
と、全編通してこんな感じで字幕のおかしさが気になってストーリーが頭に入ってこず2~3回見直して漸く冷静に見ることが出来ました。
中には完全に翻訳を諦めている個所もあり「カタトニック」、「サスペンデッドアニメーション」と言う言葉が出てくるのですが、これはそれぞれ「自律神経失調症」と「仮死状態」の事。(多分)
こんな感じで内容以外の所でも十二分に楽しめる「宇宙怪獣」(字幕版)はAmazonプライムで無料視聴が可能ですので、話のタネにご覧になっては如何でしょうか?(但しリマスターは一切されていないようで全体的に画面が暗くフィルムのゴミやキズがそのままになっているのでかなり見づらい作品ではあります。)
もう一つはある筋では有名な「プランナイン・フロム・アウタースペース」と言う映画でこちらは次回紹介しようと思います。