先日保育園に歯科検診に行ってきました。
6月は毎年歯科検診月間です😆
毎年4園行かせてもらってますが、今年はなぜか癒合歯の子供さんが目に付いたので統計を取ってみました。
癒合歯とは2本以上の歯がお互いに結合している状態のものを言います。イメージとしては、2本の歯が発生する途中で合体して大きな1本の歯になったものです。歯の中の神経も合体してひとつになっている場合も多くあります。統計的には乳歯における癒合歯の発生率は1-5%ぐらいで、永久歯では0.3-0.4%ぐらいでほとんど見られません。
癒合歯の問題点ですが、結合部分の溝がとても虫歯になりやすいこと、それから乳歯癒合歯の約半数には継続永久歯の欠損が起こりるということがあげられます。
乳歯の癒合歯の発生率には人種民族によって様々らしいのですが、なぜか日本人(アジア系)は発生率が高いみたいです。
今回は、4園のうちの3園で統計を取りました
3園合計で約の400名の園児がいます。
※乳歯の部位を表すのにABCという記号を使います。真ん中寄りから数えて1本目がA、2本目がB、3本目がCという具合です。
発生場所としては、㊦BC、㊦AB、㊤ABの順に多いようです。(40:40:20)性別によっての差もあるようで、統計では男の子は㊦AB>㊦BCで、女の子は㊦BC>㊦ABのようです。
今回の統計では㊦AB、㊦BC、㊤AB、㊤BCの順でした。
㊦ABが、男女合わせて4%、㊦BCが男女合わせて1.5%、㊤BCが男女合わせて0.75%でした。
男女共に㊦ABの癒合歯が多かったです。
同時に歯の先天性欠損についても調べてみました。
㊦Bの先天性欠損が男女合わせて3%、男女差はあまりなかったです。
次に㊦Cの先天性欠損が0.75%、今回は男の子のみに認められました。
数字にするとこんなものかと思いますが、検診してると「また癒合歯やで😳」みたいな感じです。
来年も続けてみたいと思います。