■2011.08.24 この日の天気予報『曇り時々晴れ』を信じて中央アルプス北部の日帰りできそうな将棊頭山(2730m)、行者岩(2658m)、茶臼山(2,652m)の2600mOverの山へ。
深夜割引の早朝4時ギリギリで高速へ。登山口は伊那ICを降りて小黒川キャンプ場奥の桂小場。
6:51ここは西駒登山の桂小場ルート登山口です。(西駒ヶ岳→木曽駒ヶ岳、東駒ヶ岳→甲斐駒ヶ岳)
駐車場のキャパは15台程度、平日なのに既に2台止まっている。
登りはじめてしばらく行くと水場『ぶどうの泉』がありここで喉を潤す。
登山道はゆるい傾斜の整備された道を九十九折れに登って行き、そのまま尾根ルートとなる。
胸突八丁の標識を過ぎると多少斜度は急になる、それでも樹林に日光は遮られそれほど暑くはなく息は上がらない。
これはトレーニングの効果もあるのかな?
10:19分水嶺、ここで一旦稜線に出る。
ここから西駒山荘までは夏道を行く、この道は将棊頭山の南斜面をトラバースしているのでほぼ水平な道。
そしてしばらくゆくと前方に西駒山荘が見える。その手前の水場『天山水』で空になった水筒を満たす、この水も冷たくて美味しい。久しぶりの晴れで小屋番さんは布団を乾していたので軽く挨拶をしてすぐに西駒ヶ岳方面へ向う。
本日最初の目的地『聖職の碑』
大正2年8月26日中箕輪尋常高等小学校の教師,児童,同窓生37名は急変した台風の中を伊那小屋(現宝剣山荘)の破小屋を修理して仮夜を送らんとしたが果たせず,翌27日未明から暴風雨をついて下山をはじめ,駒飼ノ池,濃ヶ池,将棊頭にわたり三三伍々に分散したが力尽きて赤羽校長以下11名が遭難死した。この遭難記念碑は上伊那(郡)教育会の主唱によりこの自然石に刻まれた。
そして新田次郎がこれを小説化した。
映画化もされている。
西駒方面は聖職の碑で引き返し、行きにトラバースして来た将棊頭山へ向う。
山頂は独り占め?・・・もちろん一人です。
ここからの木曽駒ヶ岳の眺望は圧巻ですね、それに雪を被った木曽駒ならもっと綺麗でしょうね。
今日はここまで小屋番さんを除き2名しか人には合っていない。まして稜線では1名と遭遇しただけ。
将棊頭山の由来:山の姿が将棋の駒に似ているところから付いた名前
天気は狙い通りで晴れ。
左から伊那前岳、宝剣岳、中岳、木曽駒ヶ岳、木曽前岳や麦草岳が眺望できる。
家から一番近い日本アルプスはこの中アです、したがって木曽谷からのルートでも登りたいですね。
宝剣辺りアップすると天狗岩が見える。
南ア方面も雲こそ多いが眺望できる。
ここでトドクロちゃんのおにぎりと自家製の漬物で昼食とししばし眺望を楽しむ。
昼食後のルートは将棊頭山から冬道を通り分水嶺まで行く、ここも積雪期に着てみたい所なので地形を頭に入れながら。
この先に見えるピークが行者岩その向こうに茶臼山がある。
行者岩。近くでは写真に納まらない。
茶臼までの登山道から行者岩の全容
そして茶臼山到着。ここも木曽駒ケ岳の展望台。
国内に茶臼山(岳)と名の付く山200くらいあるそうだがその中で一番標高の高い山がここだ。
ここまでの登山道は登山者があまり入らないせいか荒れ気味だ、木曽谷からの古きよき時代のルートなのに。
分水嶺から更に雲が多くなった将棊頭山を見て下山する。
登山口まで2時間で一気に下山、途中20名ほどの子供達を引率した団体が西駒山荘めざし登っていた。
明日は天気が・・・。
登山口に着いたら山に掛かった雲から雨が落ちてきた。
※花の写真は少なめです。
綿毛のチングルマ(先日の後立山のチングルマよりかなり大きい)など
ナナカマドが実をつけ真っ赤になる準備をしていた。
羽広荘の温泉に行こうとナビをセットするが途中で駒ヶ根のこまくさの湯に変更。結局、松川町の清流苑まで来てしまった。
ここは400円とリーズナブルで風呂の種類も多く内風呂や露天だけではなくサウナや水風呂もある。
ゆっくり時間をかけ温泉を楽しむ(通勤割引の時間まで)
そして近くの松尾農園で桃を試食し購入。
桃5ヶで500円だが、おばちゃんと喋っていると桃の数増え8ヶなった。
この方面に来るときは必ずここで果物を購入する。そういえば1週間前にも来たっけ。
帰路は高速で事故渋滞に捕まりながら20:15に自宅に帰還。
将棊頭山なかなか良いです。木曽駒ヶ岳はやっぱり下から登りたいですね(前回はロープウェイ利用)
春・夏・秋・冬と全シーズン登れるので次はこの山、積雪期にも来て見たいですね。
■スナップ
■コースタイム
桂小場6:51→7:56野田場→8:18馬返し→8:45大樽避難小屋→10:10胸突ノ頭→10:40西駒山荘→11:04聖職の碑→11:22将棊頭山11:41→12:19行者岩→12:28茶臼山→12:59分水嶺→15:10登山口