大好きなシンガー 小山卓治 という人の若い時の楽曲に
「 逃げだせ」と言うタイトルの曲がある。
♪鉄格子も手錠もない監獄で俺たちは毎日判決を待っている
計画はいつも見破られ列を見だせば捨てられる
だけどこんな俺達にも希望ってやつがいるんだぜ
(中略)
この泥沼の執行猶予から
逃げ出せ 逃げ出せ 逃げ出せ
逃げ出せ 逃げ出せ 逃げ出せ
( 逃げ出せ/小山卓治 )
当時僕は高校生。
痺れた。
背中を押されたのではなく、
胸や腹に拳をドンってあてられたような衝撃。
その言葉通り、どこかに逃げ出したかった僕は
その衝動に駆られた。
「でも、どこへ逃げ出せばいいんだ?」、、、、
そんなコトを考えたり、迷ったり、不安になったりするよりも
とにかくただ、そこから逃げ出していきたい
そんな気持ちだった。
もう35年くらい前のコトだけど、
その頃の気持ちを、そりゃもう はっきりと、覚えている。
今もこの楽曲や収録されているオリジナルアルバムを聴くことがある。
今もその小山卓治の好きなオリジナルアルバムの5本指に入るくらい
好きであり、当時ずっと聴いていた作品。
「逃げ出せ」を聴いて、その頃を「懐かしい」と思える自分が居る。
その時に感じた「閉塞感」と
それをぶち壊したい「衝動」や「高鳴り」を覚えている。
でも、
いまはその曲を聴いても
「衝動」も「高鳴り」は、懐かしさのだけにある。・・・・当たり前だな(笑)
10代のお年頃の自分と、
グダグダと生き延びてしまった50代の中年の自分とでは、
比べるまでもなく当然違うに決まっている。
それでも、
今は今で、「閉塞感」はあるし、
ぶち壊したいモノだってある。
あの頃は若過ぎて、ほんの少し先さへ見通すことが出来ずにもがいていた。
いまは、若くはない分だけ、ほんの少しくらいなら先を見ることくらいは出来る。
「逃げ出せ」
もう一度僕にあの頃のような「衝動」を与えてほしい。
「若さ」だけでデタラメに突っ走ったり、切り裂いたり、
ぶち壊していくことは出来ないし、そんなことはしないけれど、
それでも、もう一度あの頃の「衝動」を僕の気持ちに甦らせてほしい
♪有刺鉄線を切り裂け バリケードを突破しろ
この泥沼の執行猶予から
逃げ出せ 逃げ出せ 逃げ出せ
逃げ出せ 逃げ出せ 逃げ出せ
50を過ぎた今だから僕の心の中にもう一度宿してほしい。
::::::::::::TAKA ONE'S STATION NOZOMI ::::::::::::::::::::
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