断崖に咲く向日葵のように

どうしてしまったというんだ?

「人前でギターを弾いて歌う」だなんて、、、想像もしていなかった。

……自分の数少ない友人と多くの音楽系の知り合いが、
「弾き語り」をしてライブ活動や音楽活動をしていた。

 そんな活動を観ていた。応援していた。
 だけど自分自身には音楽は、観て、聴いて、楽しむ!ものだった。

 ひねくれ者の鑑。

 とにかく音楽が大好きで仕方がない自分がその「音楽」で一番遠ざけていたこと
それが「人前で楽器を演奏しながら歌う」ことだった。
 もとより、宴会とかの2次会のカラオケだって好きじゃない。

 
 それが今では、、、今年に入って5つのステージ。
 明日の(もう今日だが)金曜の夜、次の日曜の夜、翌日の月曜の夜、さらにその週の水曜日の夜
と、イベントだのオープンマイクだの、とにかく調子っぱずれな演奏だけど弾き語りをしている。

 どうしてしまったというんだ? 
 ギターをはじめるまでの理由なんて一つなわけない。
 それなりに経緯ってもんがある。
 複合する原因と要因が重なり合った結果だよ。
 そう説明しても、以前の自分は納得も同意や賛同もしないだろう。
 呆れて鼻で笑うだろう?
 そして真面目な顔で「どうしてしまったというんだ?」って訊くのだろう?
 たとえ詳しく説明したとしても、理解出来ないだろう。
 きっとわからないよ。
 だって、いまの自分だって本当はよくわからないんだ。
 どうしてしまったというんだ?って、身体の内側から聞こえてくる。
 空っぽな頭の中でその言葉がまわっている。響いている。

 聞こえない振りをしているだ。
 聞かないようにしているんだ。

 いまや、僕は僕の言葉や問いかけにも耳を傾けない。

 いったい、どうしてしまったというんだい?
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