eternal-freshman 読書録

このブログでは私が読書(哲学・自己啓発・スピリチュアルが関心事)で
出会った心を揺さぶるフレーズを記してみようと思う。

体験を分解して再構築する試み(読書録⑨)

2020-06-25 21:56:36 | 日記

・本書は哲学の諸問題を扱っており、そして――私の信ずるところでは――

われわれの言語の論理に対する誤解から生じていることを示している。

本書が全体としてもつ意義は、おおむね次のように要約されよう。

およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことに

ついては、ひとは沈黙せねばならない。

『論理哲学論考』ウィトゲンシュタイン著 9ページ

 

・人間は、各々の語が何をどのように指示しているかにまったく無頓着でも

あらゆる意味を表現しうる言語を構成する力をもっている。――ちょうど、

個々の音がいかに発せられるかを知らなくとも喋ることができるように。

日常言語は、人間という有機体の一部であり、他の部分に劣らず複雑である。

日常言語から言語の論理を直接に読み取ることは人間には不可能である。

『論理哲学論考』ウィトゲンシュタイン著 39ページ

 

[コメント]

私は『論理哲学論考』を学生時代に知って、愛読書として手元においてある。

ウィトゲンシュタインは哲学者もしくは数学者として紹介されることが多いし

『論理哲学論考』に書いてある内容は間違いなく哲学的である。しかし、

読み手によってはプリズムみたいに印象が変わると思う。私は内容が宗教や

スピリチュアルと似ていると感じることがある。

「これは論理学の本ですか?」と聞かれたら私は「違うのでは?」と答える

ことにしている。

私はウィトゲンシュタインがこの本を通して行っているメッセージの伝え方が

好きである。


ここらで休憩をしよう(番外①)

2020-06-24 22:33:45 | 日記

卒論の資料集めの過程で『学習性無力感(獲得された無力感)』という単語に

行き当たった。

自分の行動によって嫌悪的環境を打破できないと感じると、人はその困難から

脱する意欲を失うということらしい。

これは誰にでも当てはまることだ。

福本漫画ではその表現が素晴らしい。

「無力っ…!あまりにも無力…!」みたいなナレーションがあったはず。

あと、「どう足掻いても絶望」って表現もそうだな。

俺が感じている無力感は、

【掃除をしてもすぐに掃除前の状態にもどってしまうのではないか】

【道徳や秩序に欠ける輩を見ても指摘できない】

【総選挙でどの政党に票を入れようが現状が変わることは絶対にない】など。

漫画の表現では

【虐待を受けてから次第に抵抗をしたり声を上げることがなくなる子ども】

【侵略を受けて奴隷にされた民衆】など。

一義的にはある種の状態異常なので、外部からの働きかけがあれば

脱することはできるが、無意識レベルまで落ちてしまうと回復可能性は

少ないものと思われる。

無気力な人は往々にしてこの特有の無力感を背負っていることが多い。

問題は、その人間は乳幼児期の段階における親からの虐待やネグレクトなど

によって早々に自分から環境に働きかけることを諦めてしまっているケースが

多いということである。難しいところだ。

学校病理にも関連する事象なので、どのように働きかければいいのかを

検討する必要がある。

振り返ってみると、俺の場合は行動の結果失敗した経験より、

思考実験(シミュレーション)の時点での失敗経験が多い。

自分にとって良い結果を想像し得なかった。

しかし、今後は一度思考実験に失敗しても一縷の望みにかけて行動を起こして

いきたいという意欲がわいた。

俺はまだ終わった人間ではない。

 

※この記事は8年前に書いたブログ記事を再編したものである。

https://blog.goo.ne.jp/x_overflag/e/50fc74ccd3da4ba7f903b54814575086

【己の無力さを呪うことさえできなくしてやるよ】


困ったときの神頼みでも構わない(読書録⑧)

2020-06-23 21:34:24 | 日記

・人間には自由意志がありますから、わたしたちは、どんなものにでも自分の意識を

集中させることができます。自分がもっているものに焦点をあてることもできれば、

自分がもっていないものに焦点をあてることもできます。問題(と、自分がみなすもの)

に意識を集中させることもできれば、どんな出来事にも意味があり、しかも、それらは

すべて、パワーをとりもどすチャンスだと自分にいい聞かせることもできます。

どちらを選ぶかは、あなた次第です。

『「成功」+「幸せ」を手に入れる21の原則』アーノルド・パテント著 152-53ページ

 

・「なにかに意識を集中させると、それは拡大・発展していく」この<意識の法則>は、

言ってみれば「宇宙がもつ創造力のパワーと、人間の気持ちに秘められたパワーの

存在とを、たえずわたしたちに認識させてくれるもの」なのです。あなたが、ニセの

信念や思いこみにまどわされず、気持ちだけに意識を集中させることができるなら、

拡大していくものはすでに決まっています。それは、「平和」「喜び」「豊かさ」

この3つです。

『「成功」+「幸せ」を手に入れる21の原則』アーノルド・パテント著 155ページ

 

[コメント]

「言うと招く」というが、特に「こうなってはまずい」ということが

現実になりやすい。自分で選んだ立ち回りがまずい状況を引き寄せてしまう。

それは予言や魔法の類ではなく、状況への意識の集中という人間的な現象である。

まずい状況の中にはそれこそ「空が突然崩れ落ちてきたらどうしよう」という

杞憂レベルのものもあるが、大半は過去既に遭って苦い思いをした“経験”がある

というものの場合はこの現象が猛威をふるいやすい。それは現実味があるから。

しかし、何もまずい状況しか引き寄せられないわけではない。過去遭遇した

良いことも同様に現実味があるので意識の集中とは相性がいい。

良いことを引き寄せるためには、意識を集中させる事柄に現実味があることが

条件のひとつとなる。どこででも見すぎて情報ソースが不明だが、現実味を

強化する方法として「既にその状況にある人へインタビューをする」

「成功した自分がインタビューを受けている光景を想像する」という

トレーニングがあるらしい。起こったことを順番に並べたり検討したりで

自分が経験した時とほぼ同じ現実味を得られると思う。


思うならそれはやはり良いものの方がいい(読書録⑦)

2020-06-22 22:59:50 | 日記

・結論をいうと、あなたと神(または「宇宙の英知」)の関係は、あなたの

心の状態が、鏡のようにそっくりそのまま映しだされたものなのです。

つまり、神とどんな関係を結んでいるかは、あなたの意識の状態で

決まるのです。

『「成功」+「幸せ」を手に入れる21の原則』アーノルド・パテント著 89ページ

 

・驚くべきダイナミックなルールがあります。それは、

あなたの目に映るもの、あなたの感じるものはすべて、

あなた自身の意識の投影である。

ということです。わたしは、これを<鏡の法則>と読んでいます。

『「成功」+「幸せ」を手に入れる21の原則』アーノルド・パテント著 92ページ

 

[コメント]

鏡の法則というのは、自身の意識がそのまま眼に映る世界に反映される

ということらしい。いまいちピンと来ないが、「起こったらいやだな」

と思っていることが頻繁に起こるなと感じることに気づいたら、

それは鏡の法則が作用しているとみて間違いないだろう。

神なる存在(超意識的存在?)は、ご丁寧にもその「起こったらいやだな」

ということに対してでもエネルギーを送ってよこす。

反対に「こうあったらいいな」ということを思えば、それは実現できる

可能性が高い。


外向きの考えを内向きに変えよう(読書録⑥)

2020-06-21 22:19:20 | 日記

・この世界には、ある「しかけ」がしてあります。そのしかけとは、

「世界はこういう場所」「ものごととはこういうもの」といった

人間の考えが、そっくりそのまま世界に反映されている

というものです。早い話が、わたしたちの考えや信念が、

この世界をつくっているのです。

『「成功」+「幸せ」を手に入れる21の原則』アーノルド・パテント著 42ページ

 

・どんな幻想も、だれかがそれを信じて、エネルギーを注がないかぎり、

存在できません。これは、本人にその自覚のあるなしは関係ありません。

たとえそれが無意識的なものでも、幻想をいだいているかぎり、それを

存在させてしまうのです。あたかも真実であるかような、この世のまぼろしの

多くは、人間が無意識のうちにいだいている信念が原因です。

でも、まぼろしがどんなものであれ、その奥にある「真実」を認識することは

できます。事実を明らかにすればいいだけの話です。

『「成功」+「幸せ」を手に入れる21の原則』アーノルド・パテント著 43-44ページ

 

[コメント]

あまり信じたくないようなことだけど、一度「自分は駄目な人間だ」という考えを

持ってしまうと、たとえ無意識的であってもその考えを後生持ち続けてしまう

ことがある。

非道いときには「つまづいて転んだ」「天気が悪くて頭が痛い」みたいな些細な

ことからも「だから自分は駄目な人間なんだ」という思い込みを持続させる

エネルギーをもらってしまい、それによって更に気分が落ち込むというような

無限ループへ発展してしまう。

自分だけではどうしようもないので誰かに話を聴いてもらうといいかもしれないが、

そこで話し相手から「自分は駄目な人間ではない」「駄目な人間でも構わない」

ということを気づかせてもらえれば思い込みやそれが起こす辛さは弱まるかも

しれない。

ここで私が言いたいのは、辛さを感じたら不都合な思い込み(幻想)を探せ

ということに尽きる。

私もそのクエスト攻略の最中だ。

この記事を読んだ人が(次にこの記事を開く私も含め)憂鬱な気分を断ち切る

ことができますように。